タイの地方で長くいる人なら
寺祭り等のイベントに呼ばれた
”演歌系歌手のステージ”を
見た事がある方は多いかもしれない。
日本でも演歌歌手の世界は
弟子入りやら地方巡業やらと独特だが
タイも”演歌”に関して言えば、
一般の歌手・アーティストとは
システムが違って独特のようだ。
こう言う演歌歌手のチームは”ラム・シン”とか
”モーラム・シン”と呼ばれていて、
歌手、バックバンド、ダンサー、
音響、ステージ設営係等、全ての機能が
一つのチームとなって活動している。
”ラム・シン”の広告。予算に合わせてダンサーの数、
ステージを演出してくれる。
そして寺の祭りや、地域の新年会、
個人の祝い事、例えば新築祝い等に呼ばれて行って
歌を歌ってイベントを盛り上げる。
大概、お客さんのリクエストに答えて歌うわけだが、
中には自前の歌がヒットしたりして、
ただの”ラム・シン”から日本で言うレコード会社や
プロダクションの機能も備えたチームもある。
GrammyやR-Siamなどの
大手プロダクション所属以外の
演歌歌手のPVを見ていると、
最後に電話番号やラインのQRコードが
出て来る事があるが、
あれはその歌手の所属する
プロダクションの出演依頼用の連絡先。
このニュースに出てくる
”バイポー・ラティヤー”さんは
”ラム・シン”業界ではそこそこ有名な歌手らしく、
オリジナル曲も出しているようだ。
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大暴れでコンサート中止!!
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【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
コーラート県のある寺の寺祭りに呼ばれた
演歌歌手”バイポー・ラティヤー”さんの
コンサートのステージで
頭に血が上ったギタリストが
マネージャーに殴りかかると言う事件が
大勢の観客の目の前で起こった。
客席から撮った映像の中で
ギタリストは演奏を途中で放棄し、
ギターを放り投げ、歌っているバイポーさんの
後を通ってマネージャーに殴りかかり、
それだけでは飽き足らず、物を投げつけた。
この騒ぎのせいでコンサートは中断。
駆けつけた警察官によってギタリストは
取り押さえられた。
殴られたマネージャーはコンサートが行われた
地元の警察署に被害届を出し、
警察の調べに対しギタリストは
”別にマネージャーと喧嘩してるとかではない
ちょっと酔ってただけだ”と答えていると言う。
コンサートを中断せざるを得なくなった
バイポーさんは自身のFacebookで
”ステージ上で人に暴行をするってどう言う事なの？
とにかく、自分の行いに対して罪を償って”と話した。
このギタリストは臨時雇用などではなく、
バイポーさんのバックバンドのレギュラーメンバーで
副業で子どもたちにギターも教えていると言う。
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