古都チェンマイでエクソシスト

タイ北部のチェンマイで経営してきた和食惣菜店がコロナで閉店。 その後、タイ語ー日本語の翻訳者となりました。 タイのメディアを騒がすニュースと地元臭いニュースに焦点を当てて要訳・解説してます🍊

カテゴリ: 奇妙な話

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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その7

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

『その6はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その6

(その6からの続き)

FOさんは彼氏と別れ
新しいアパートで一人暮らしになった後も
たびたび遅刻したり仕事を休んだりした。


頭が痛いとか、腹が痛いとか…。


出勤して来たFOさんの目が赤いのは、
昨夜彼氏喧嘩して泣いたからかな?とか思っていたが、

彼氏と別れて一人暮らしになってもまだ赤かった。


そしてその赤みは遅刻して出勤して来た時によく見られ、
時間が経つとおさまって来るように見えた。


「アレは酒飲んどるぞ…。それか二日酔い…」


そう言うのは調理のUくん。


「そばによると酒臭い。でもタバコも臭いから
もう何が何かわからんけどな」

臭い


確かに、働きに来た当初
こんなに目が赤かったりするような事はなかった。


遅刻も欠勤もだんだん頻繁になって来てる。


メディアに取材されて、
一気に押し寄せて来ていたお客さんの波もひいて、

店の忙しさも一段落ついて来ているから、

もうFOさんなしでも大丈夫だなーと思っていた頃、


何がきっかけだったか忘れたが、

FOさんとワタシは言い合いになった。


「アンタ、酒飲んどるやろ!
酒飲んで働きに来てるんやろ?

皆が気づかんとでも思てるんか?

めっちゃ臭いぞ、酒かタバコか知らんけど」
とワタシが言った事を彼女は否定もせず


「ちょっとだけよ!ちょっとだけ!

友達がちょっとくれたの。

だから飲んだの。

ちょっとだけよ!」

と何故だかわからないが、あっさり認めた


「ちょっとってどんだけや?

酒飲んで仕事に来るって、舐めてんのか!」


「ちょっとだけよ。ちゃんと仕事もできるわ!

私の働きを見てちょうだい!」


「どこがやねん!もう帰れ!
 もういらん!もう来るな!」


そう言うと、FOさんはつけていた店のエプロンを外して
調理台の上にバンッと叩きつけるように置き、


「わかりました」と言って
自分のカバンを持って店を出て行った

出勤前


今から思えば、
ワタシが辞めさせるきっかけを探しているのと同じように、

FOさんも辞めるきっかけを探していたんじゃないかと思う。


だから、これで良かったんだ。


ここで少しタイの労働法の話をすると、
パート従業員の
解雇時

生活費をそのパート労働から得ている場合は
補償も必要だが、その解雇が労働者自身の落ち度
から来るものだと補償の必要はなくなる


例えば、薬物使用、犯罪、飲酒等。


FOさんはうちの店で働く事で生活費を得ていたけど、

飲酒は立派な解雇理由になる。


FOさんが来るまで、いくらパート従業員募集
張り紙をしても誰も来なかったが、

なぜかわからないがFOさんが辞めてから
次々たくさんの人が面接にきた。


FOさんが辞めた後に入ったパート従業員は大学生

近所の大学の日本語学科の学生だった。


しかし、FOさんとはそれ以来
顔も合わす事もなかったのかと言うと、

それがそうでもなかった


新しいパート従業員の大学生が来てくれてからも

FOさんは”市場に買い物に来たから”とか
何とか言って度々店に来ていた。


それも、店頭からではなく、
裏口厨房の入り口から入って来た。


「みんな元気かなーと思って見に来たの」


「今は何もしてないの?」

仕込み作業中のEさんが聞く。

はーい


「夜にねムーカタ(タイ式豚の焼肉)の店で
働いてるの。
夜中の2時まで」


「へー、洗い場?」


「鉄板が重いから洗い場は男の仕事よ。

 私はウエイトレス」


確かに、FOさんの住んでる地域には
夜中までやってる大型のムーカタ屋が何軒かある。


「お給料もいいのよ。
 食事代は別途で400バーツもくれるのよ」


「そうなの?一ヶ月で400バーツ?」


「一日よ」


「ふうん」


ワタシも話を聞きながら

「ムーカタってよく儲かるんだな」
とか思っていたらEさんが


「あんなの全部ウソよ。
一日400バーツも食事代くれるってどんなのよ。
あるわけない」


「そうなん?」


「当たり前よ!そんなの毎日400バーツも
従業員に配ってて店がやって行けるわけないわよ」


「??じゃあなんでそんなウソをわざわざ…」
とワタシが言いかけるのを遮って
そばに居たU君が

「偵察に来てるんだろうな。
自分が辞めた後、誰か入ったか。
もし、誰も居なかったら謝ってもう一回
働かせてもらおうと思ったんじゃないのか」


「私も多分そうだと思う」

とEさんも口を揃える。


「ムーカタで働いてるってのも怪しいぞ。
だいたいあんなオバハンを誰が雇うんだよ」


U君のその言葉を聞いてワタシも妙に納得した。


その言葉は正しかったようで、
FOさんが二度目に店を覗きに来た時、
新しい学生バイトの子がちょうど厨房で
仕込みを手伝っていた。

それを見たせいかFOさんはそれ以来来なくなった


”やっぱりムーカタの店で働いてるってのは
ウソやったんかな”
とか
ワタシが思い返していた時、
ふとFOさんの口癖が頭の中に蘇って再生された。


「本当よ!本当!」


そういえば、
ムーカタの店で働いてるという話をした時の
FOさんは、何故かこの口癖が出なかった


「本当よ!本当!」


という時、それが本当の事だから強調したかったんだな。


そして”ムーカタの店”の話の時は言わなかった。

というか、
それは
言う必要がなかったんだなと思った。



(”尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷”完了)
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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その6

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

『その5はこちら↓』
尼寺へ行け!!🍷 元タイスナック嬢の末路🍷その5

(その5からの続き)


しかし、そのやりとりを聞いていたEさんが

「お寺はダメよ!坊さんみんな男だよ!
何されるかわからないわ!」
止めた


この頃、ワタシは男性が出家して坊さんになるのに
様々な理由があるのをまだあまり知らなかった

だから”坊さんなんだから、悪さはしないだろう”
安易に考えていた。



一般的な出家の理由は、
親に徳を積むためとか、
お願いが叶ったそのお礼とか、
厄年などが知られているが、それ以外にも


1、辛い事があり、
静かに人生をもう一度見つめ直したい。

2、社会が嫌になった。社会に馴染めない。

3、性格や素行に問題があり、
家族が手を焼いて出家させる


等のケースがある。

坊さん
     


問題なのは3の理由で出家してくる人だ。

Eさんは”出家してくる人も色々で
中には信用できない人もいる”
と言いたいのだ。


実際タイのニュースを見ていると
坊さん同士の喧嘩とか

坊さんが寺でお酒を飲んで宴会してたとか
と言う事件は多い。


そしてその問題を起こした坊さんの経歴を見てみると、

麻薬で逮捕歴があったとか、
暴れん坊で親や親戚も手を焼き、
更生させるつもりで寺に預けたと言う事がわかってくる。


でもこの頃は、そんな
”社会性がないから”とか、

性格が悪過ぎて家族だけで対応できず、
困りに困って寺に預けられてくる人がいるなんて
知らなかった。


そして、ほとんどの外国人
タイの寺には
”更生施設”の役割もある事を知らない。


「じゃあ、尼寺は?近くにないの?」
とワタシが聞く、Eさんは、


「あるけど…遠いわ。車じゃないと無理」

と答える。

ワタシとEさんのやりとりを聞いていたFOさんは


「もういいわ、わかった。
もう一度友達に聞いてみる」

と言って店を出た。


店頭担当のJちゃんも一応心配そうにして

「なんとか仲直りできないの?
お酒を飲まないで、ちゃんと話し合ったら?」
となだめていたが、


「私もあんな人、
家に泊めるなんて絶対無理よ。怖すぎる」
とFOさんが去った後にポツッと呟いた。


その夜、FOさんがどこで寝たのかは知らないが、
それから2-3日後の彼女の出勤日

彼女は時間通りに出勤して来て
もうアパートを借りて一人で住んでいると言った。


喧嘩した当日は結局、
飲み友達の家に泊めてもらったと言う事だったが、
それを聞いたワタシは

”なんやねん。
結局、飲み友に泊めてもろてんねやんけ、
ほんなら、最初っからそうしとけや”

悪態をつきたかった。


新しいアパートはどこ?と聞くと、
彼氏と一緒に住んでたアパートのすぐ近くだった。


別居できたのはいいが、
すぐ近くじゃまた顔を合わせる機会も多いだろうに、
何でまた?と言う疑問が湧いてくる。


FOさんがアパートで一人暮らしをし始めると、

今度はFOさんの元彼がバイクに乗って
店の周りを
チョロチョロし始めた。

ウロウロ
      市場に買い物に来るフリをして、
      やたら店の前をチョロチョロするFOさんの元彼




どうも、喧嘩して自分から追い出したのに
ヨリを戻そう様子を伺いに来ているようだった。


ワタシは彼と話をした事はないが、
小柄大人しそうな人で、FOさんより年下に見えた。



「彼、働こうとしないんだって」

ウロウロするFOさんの元彼を見たEさんが言う。


「そうなん?」


「仕事何してる人?って聞いたら
建築職人って言うから、ウチと一緒ね。って、
でも仕事ないって言うから、ウチの旦那、
今、仕事忙しくて手伝ってくれる人欲しいから
来ない?って言ったんだけど、
嫌だって断られたわ」


Eさんの旦那さんは建築関係職人で、
特に雨季に入るととても忙しくなる。


「多分、人に雇われるのは嫌なのよ。
 自分が人を雇って命令するのはいいけど、
 人から命令されるのは嫌なんだわ。
 男ってホント面倒よね!」

とEさんはちょっと自分の愚痴も混じえてボヤいた


(その7に続く↓)
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その7

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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その5

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

『その4はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その4

(その4からの続き)

職場でずっと年上の”先輩”が”後輩”仕事を任せて

自分は飲み物やお菓子を買いに行ったり、

ちょっとサボったりと言うのはよくある事なのだが、

FOさんは


「ちょっとタバコ…」


と言って出て行ったまま
しばらく帰って来ないと言う。


しかし、ある日、ワタシは昼のピークを過ぎて
いつものようにバイクで材料の買い出しに出かけ、

忘れ物を思い出して店に戻った事があった。


そこで目にしたのは店の横の草むらでウンコ座りして
タバコをフカしているFOさんの姿だった。


「ちょっと、ちょっとだけ。

 リコ、ちょっとだけね、タバコ吸ったの」


FOさんは慌てて立ち上がり、
バツの悪そうな顔をして、言い訳をする時の
恒例のよそ行きの声日本語言い訳した。

その時に見た彼女の口元…。


歯はあちこち抜けて真っ黒でボロボロ


臭いはずだ…。

タバコ (1)
    店の隣にある土地神様の祠の前の草むらでウンコ座りでタバコをフカす




この頃はまだ娘も普通で、

お客さんが混んでいた時は時々洗い物
手伝いに来てくれていた。


「あのおばちゃん、
隣の草むらにウンコ座りしてタバコ吸ってたん。
もう、ビックリしたわ、
だってヤンキーみたいやってんもん」


「何であんな人雇うんよー」

ボロクソだった。


FOさんは店から歩いて10分ほどのところに
彼氏と一緒に住んでいるらしく、

朝は彼氏のバイクの後ろに乗って出勤して来ていた。


FOさんは週に5-6日
9時ー16時くらいまでの勤務だったのだが、
勤め出して二週間くらいたった頃から、


「頭痛いから休みますー」とか

「歯が痛いから休ませてー」とか

「ちょっと行くの遅くなりますー」とか


遅刻欠勤が多くなって来た。


そしてなぜか遅刻して来た日は目が赤かった。


調理のU君はまた

”あのオバはん、二日酔いやろ。
 だから、目が赤い。
 それか、朝から飲んだか…”と言う。



FOさんに関して、ワタシが気にかかっていた事は
実はもう一つあった。


それは、彼女は自分が何か言った後
すぐに”本当よ!”と言う癖があった事だ。


「今朝、うちの近くのロータリーで事故が
 あったのよ。本当よ!本当!」


「昨日の夜中、歯が痛くて痛くて、
 眠れなかったのよ。本当よ!本当!」


ただの口癖なのかもしれないが、
何でそんなに”本当”である事を強調しなければ
ならないんだろうか…。


FOさんが休んだり遅刻したりする日が
増えて来たなーとEさんと話していたある日の朝、
また、例の如くFOさんが電話かけて来て
”熱があるから休む”と言って来た。


まあ、メディアに紹介されて忙しかった時期
ピークを過ぎていたので
”ああ、またか”と思いながら
”ハイハイ”と答えて電話を切った。


その日ののピークを過ぎて、いつものように
材料の買い出しに行ってに戻って来ると、
空いたテーブルにFOさんが座って
Eさんが話を聞いているのが目に入った。


FOさんの目がいつもより赤い泣いているようだ。


”熱があったんちゃうんか、
 だから今日休んだんやろ?”

そう思いながら二人に近づくとEさんが


「彼氏と喧嘩して家を追い出されたんだって。
それで、今夜寝るところないから
店に泊めて欲しいって言うんだけど、どう?」


そう言うEさんの
”やめとき!OKしたらあかん!”と言っている。


「今晩だけ泊めて欲しい、
 もう、行くところが無いのよ」


FOさんの目は真っ赤で、
泣いていたせいもあるだろうが、
酒に酔っているようにも見えた。


顔も殴られたのか2-3箇所が腫れている


「ごめんやけど、無理やわ。
 娘もOKせんやろし」

お願い
      かわいそうに思う反面 ”泣き落とし作戦か?”と思う、意地悪なワタシ



これは本当だ。娘に聞かなくてもわかる。
娘は他人が自分の家に出入りするのを
状態が悪くなる前からとても嫌がっていた。

その上に家に泊めて欲しいと言ってる人が
”うんこ座りでタバコ吸う
 ヤンキーみたいなおばちゃん”

だと聞いたら言わずもがなだろう。


「お願い、今晩だけ。
 一階の店の机で寝るから。
 上には上がらないから。お願い」


「ごめん、うちは無理やわ。
 近所の友達とかはダメなん?
 ほら、いっつも飲んでる飲み友達とか」


「聞いたけど、ダメって」


「じゃあ、お寺は?ダメなん?
 近くの大きい寺あるの、
 あそこなら泊めてくれるだろうし、
 ご飯ももらえるはず」


ワタシがそう
勧めるのは、

タイのお寺は基本的来るものを拒まないからだ。


であろうがであろうが、であろうが、

泊まるところが無い人を泊まらせてくれるし、

食事も出してくれるからだ。


(その6に続く↓)
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その6

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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その4

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

『その3はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その3

(その3からの続き)

”2013年のタイ人の日本への入国ビザ廃止” 
以前に日本で働いた経験のあるタイ人のうち、

30ー40歳代ならあの悪名高き”外国人技能実習生”
として働きに来ていた割合は高そうだ。


しかし調理のU君は、それより上の年代で日本で
働いた
経験がある人は不法労働の可能性が高いと言う。


そう言えば、以前、長野オリンピック建設工事

違法で出稼ぎに来ていたタイ人を取材した記録
読んだ事があるし、


20年ほど前、筆者が生まれて初めてタイに来た時に

東北部の小さな町バスターミナルで、

乗合バスの運転手からタドタドしい日本語

「どこいくのー?」と聞かれ、

カンボジア国境近くの村の名前を言うと

「田舎ーこわいよー」と笑われた。


なぜなら、その当時、カンボジアとの国境近くには
ポル・ポト派の残党がまだ多く隠れていて、
国境近くの町ではバスジャック事件などが起きていて、

バスも運行を中止していた。


なのでその村に行くにはトゥクトゥク等
チャーターしなければならなかった。

笑う
     タイ語で喋る時と日本語で喋る時の”落差”がひどいー
     もう、職業病レベルやな



その運転手は
「日本いたよー。仕事ねー」と言い。

続けて
「ちばけーん、まつどしー!ふほーたいざーい
笑いながら言った。


それは今から約20年前で、
その運転手は30代前半ぐらいに見えたから、
今ならきっとFOさんと同じような年代だ。




「オーホホホホー、そうですかー」


FOさんの甲高い愛想笑いの声が聞こえて来るたび、

ワタシは頭の前の方がグラグラし、

下腹の辺りがモワモワして来て、

何と言葉で表現していいかわからない感覚
襲われていた。


恥ずかしいような、むかっ腹が立つような、
それでいて、ヘソのあたりがむず痒くなるような…。


それは日本語で喋ってる時と、
タイ語で喋ってる時の落差の激しさから
来ていたのかもしれない。

タバコ

      自分はパート従業員にもかかわらず、年下は顎で使う
      ”だって年上だからー” 先輩は敬われて当然?



日本語で喋っている時は、作り笑顔で丁寧

日本人女性が ”よそ行きの声” を出す時に
2-3トーン高めに話す、あの感じである。


タイ語の時はもう、地声

そして、周囲は年下ばかりだから言い方もエラそう

その上、下品さがプラスされる。


「あのオバはん、
すぐ”タバコ吸いに行って来る”とか言って
なかなか帰って来ないのなー。
家に帰って寝てるんじゃないのか?」


とFOさんへの不満をブーブー漏らすのは調理のU君。


彼によると昼のピークが終わって
ワタシが買い物に出かけると、即タバコ休憩に行き、
しばらく帰って来ないらしい。


それなら
”U君がFOさんに注意すればいいじゃない?”
日本人諸子は思われるかもしれないが、

タイ社会に於いて”年齢の上下関係”
”仕事のキャリアの長さ”よりずっと優先される。


それから考えると20代前半のU君が
FOさんに注意するのは無理だ。


U君もFOさんの目の前では一応”先輩”として
丁寧な言葉遣いで喋っているが、

いないところでは”オバはん”呼ばわりして
ボロクソだった。


(その5に続く↓↓)
尼寺へ行け!!🍷 元タイスナック嬢の末路🍷その5

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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その3

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

『その2はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その2

(その2からの続き)


FOさんが働きに来ていた頃はまだコロナも流行っておらず
マスクをしている人は少なかったにもかかわらず、

彼女はずっとマスクをしていた


「FOさん、臭いのよーもう、
 タバコか酒かわからないけどー、
 もー近くに来ただけで臭い!」


臭い
       酒?タバコ?一体何?



店頭担当のスタッフも顔を歪めて言う。


あと一つ、ワタシが気になっていたのが

年齢も50歳も近くなっているのに自分の事

”ヌー(=小さい子供が自分の事を呼ぶ時に使う語)
呼ぶ事だ。


「そうなのよー!
 自分が年上なのに自分はヌーで、
 私のことをピーって呼ぶのよ!」

 (ピー=年上の人を呼ぶ語、兄さん、姉さんに当たる)


そう言って憤慨しているEさんは30代半ば

他のスタッフは20代前半ばかりなので
皆、Eさんを”ピーE”と呼ぶ。

FOさんも他のスタッフにつられてそう呼んでいる
のかも知れないが、年齢差見た目の差もこんなに
明らかなのに自分を ”ヌー” と呼ぶのって相当変だ。


Eさんは憤慨しながらも、

「まあー多分、彼氏と話す時に自分の事
 ”ヌー”って呼んでるから、
 それがクセになってるんやろうねー」

と一応理解を示す。


そう、夫婦やカップルは多くの場合、

年上の相手方を”ピー”と呼び、
自分を”ヌー”と呼んでるのをよく見る。


でも49歳になるFOさんが同じように
他人に対して呼ぶのはどう考えてもおかしいやろ…。


「それにー、FOさんには店頭に行かせたり、
 お金触らせたらダメなような気がする…。
 もう、何か…コワイのよ」


これにはEさんも店頭担当のJちゃんも同じ意見だった。


「何かコワイ。安心できない。」


でも、もう雇ってしまった

で…どうする?

人も全然足りない

でも、他に応募者もない


お昼のピークにお客さんが殺到すると、

店頭はごった返し
FOさんも料理を
テーブルまで運んだり、
お皿を片付けたりして
お客さんと直接接する機会ができてしまう。


「オホホ…。そうですかーすごいですねー」


FOさんが日本人の年配男性とやりとりしている。


「日本語うまいねー。勉強したの?」


「日本で働いてましたー。道頓堀です」


「道頓堀?へー、何年?」


「えっと、あのー、ちょっとです。」


タイスナックで働いていただけあって、

客をおだてるような相づちだけは上手い


「そうですかー、へー、いーですねー」


「へー、そうですかー、スゴイですねー」


「わー、たいへんですねー」


しかし、その日本語も仕事で覚えただけで、

勉強したわけじゃないからちょっと何か質問されると

もう答えが支離滅裂何言ってるかわからない


その返答に日本人客が ???”となっていると。

愛想笑いでやり過ごしている。


やっぱり愛想笑いも上手い

もう、職業病クラスだ。



「あのオバはん、日本で働いてたってー、
 あの年じゃ絶対不法労働に違いない」


そう言うのは調理のU君


私自身も実際、見ず知らずのタイ人からいきなり、


「昔、日本にいたー」


タドタドしい日本語で話しかけられることも
度々あった


「仕事ー?」と聞くと


「そうー、仕事ねー名古屋ね」


とか、土地の名前を言ってくる。

その多くがFOさんと同じくらいの年代の方だった。


働き
      いきなり日本語で話しかけられる



それより若い世代の30-40歳代でも

「日本に働きに行っていた」
言って来た人もいたが、それはたいがい

あの悪名高き ”外国人技能実習生”だった。



タイ人なのに全くタイ人に見えない(笑)
ワタシの友人の一人 

”2013年にタイ人に対する日本への入国ビザが
廃止になるまで、タイ人にとって日本は
ビザ取得の最も難しい国の一つだった”

と言っていた。


彼は子供の頃から父の仕事の関係

海外を転々として過ごして来たせいなのか、

タイ語の発音がとてもキレイ英語流暢


ぱっと見ると”ネイティブアメリカン?”
みたいな印象のタイ人だった。

(その4に続く↓)
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その4

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尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その2

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『その1はこちら↓』
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その1

(その1からの続き)


どっちにしたってFOさんはもう
帰っていないし、

早速明日の朝から来る


「しまった!電話番号聞くの忘れた!」

Eさんが叫ぶ


「うわ!どうしよう!明日ちゃんと来るかなー」


「来るでしょー!
だってあんなおばさん雇う所他にないわよー!」


「そうなん?」


Eさんの話によると、
タイでもやはり雇う側は若い人を選びたがるらしく、
30代を超えると途端に雇ってもらえる所が
少なくなるらしい。


そして日本のように表向きだけでも
”雇用時の年齢・性別差別”をしないように
なっていないため、


ひと昔の日本のようにはっきりと

”18ー30歳まで 女性求む!” とか書いてある。


募集
     運転手募集の求人広告
     20歳以上男性 高卒以上 自動車運転免許ある方
     氷及び付属品の販売・配達(タイの飲食店の多くは氷を配達してもらう)


異文化での生活は”毎日が勉強する事だらけ”だ。


EさんとワタシはFOさんの
国民カードのコピーを見直した。


「ええっ!まだ50歳なってないやん!あの人!」


「ええっ!本当?どこ…」


Eさんは国民カードのコピーを見て
生年月日の年数を見て逆算した。


「49!!」


「はあ?!ワタシより下やん!(当時51歳)」


これには従業員全員びっくりした。


「70歳過ぎてると思ってた」


「ウチのおばあちゃんと同じくらいかなと思った」


皆がそう言うほどFOさんは”老けて”いた


「ねえ、この国民カード本物かなあぁー」


「ええーっっっっ?」


疑いかけると、全てが疑わしくなってくる。

通常、タイで就職する場合に必要な書類

1、顔写真
2、成績及び最終学歴証明書
3、国民カードコピー
4、住民登録コピー


4種類だが、年長者の場合
成績表学歴証明書がなかったりする事が多い。


FOさんの応募書類は国民カードのコピーのみ
その国民カードの住所は東北部のルーイ県になっている。


通常タイ人は生まれた実家に住所を登録し、

就職や進学等で他県へ引越ししても
特に住所を変えない


このため、選挙があると住所の登録地である

実家へ帰って投票しなければならない。


id_card
     国民カードの見本。名前、住所、生年月日、身長の他に
     宗教も記載されている



特に
公務員になりたいと思っている人
投票に行かないと公務員になれる資格がなくなる
と言う罰則があるらしく、


公務員になりたい人が多いこの国は
選挙の前になると田舎へ帰る人が
バスターミナルに殺到する。


FOさんは店から10分ほどの所のアパートに
彼氏と住んでいると言う事だったが、

とりあえず、明日来たら今の住所を書いてもらおう。


働く気は満々のように見えるが、

何か”安心してはいけない”ような雰囲気
FOさんは発しているようにワタシは感じていた。



次の日の朝、FOさんは時間通りやって来た。


仕事ぶりはまあ、普通


だった…。初めの一週間くらいまでは…。


しかし一週間過ぎたあたりから、

他のスタッフからアレコレ不満が漏れるようになった。

(その3に続く↓)
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その3

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⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️

尼寺へ行け!!🍷
元タイスナック嬢の末路🍷その1

⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️

外国人がタイで商売をする場合、

タイ人のようにただ単に物を売ったりして
稼ぐわけにはいかない。


必ず会社組織を立ち上げ、届け出をし、
タイ人の正社員4人が必要で、

全員の社会保険への加入が必要だ。


うちの店の場合、開店当初は正社員4人+ワタシ
十分回っていたのだが、


タイで初めての日本料理の惣菜店という事もあってか、

開店間もない頃から北部で有名なFacebookの
グルメページ
が知らない間にこっそり取材に来てて、

何の知らせもなくページに掲載して、
約二週間ほど”エライ事”になった経験がある。


タイ人は日本人以上にSNS好きで、

大きな企業以外はホームページを持っておらず

情報の更新が簡単なFacebookをホームページのように
使っているところが多い

なので情報源はもっぱらSNS

活字離れも深刻で、雑誌が次々廃刊になり、
殆どのコンビニから雑誌、新聞の販売コーナー消え
多くの書店がその売り場の半分以上
文具や雑貨の販売切り替えたりしている。

หน้า
     3年ほど前に廃刊になった超老舗雑誌”クーサム・クーソム”
     表紙はその時々の話題のドラマのヒーロー・ヒロインカップル。
     記事の80%以上が読者からの投稿された文だったので、  
     色んな立場の人が書いていてタイ語の勉強にはモッテコイだった。


その頃は開店してまだ三ヶ月も経っておらず、

メニューもシステムもまだ全てが試行錯誤だった。


そこにいきなり大勢のお客さんが毎日乗り込んでくる。

食器の数も、持ち帰り用容器のストックも、
スタッフの人数も時間も全てが一気に足りなくなった。


スタッフは休憩も取れず、毎日残業

それでも片付かない


”もう、みんな体がもたなくなるー!”と、

パート従業員を雇う事にして、貼紙を店の前に貼り出した
その日の夕方に来たのが FOさんだった。


「ニホンで働いてましたから日本語できます。

 ハイ!これ!」


彼女はちょっとタドタドしい日本語でそう言って
自分の”国民カード”をワタシに差し出した。


「リコです。道頓堀で働いてました」


リコ?道頓堀?


ああ、そうか!

この人は日本の繁華街にたまにある、

いわゆる”タイパブ・タイスナック”で働いてたんだ。

リコってのは源氏名だ。


FOさんは半分以上白髪になった髪を
ポニーテールにしていて、服装もいかにも
”市場に買い物に来たついでに応募した”
という感じ満載の”それ、パジャマちゃうん?”
と疑われるような格好で、

ワタシの目から見た印象だと60代半ばくらいかな?
という感じだった。

長い

      ”寝巻き?” 市場に買い物に来たついでに応募!


この時がワタシ自身にとって
最初のパート従業員の
雇用だったので、手順や手続きがわからず、

奥で仕込みをしていた従業員のEさんを呼んだ。


Eさんの姿を見てタイ人だとわかると
FOさんはタイ語になる


「おばさーん、大丈夫なの?
 まだ働けるのー?」


「大丈夫だよー!洗い物とかでしょー」


「食器とか重いよー!お客さん多いと
 洗い物以外の仕事もしてもらうわよ。
 掃除も給仕も」


「いいよ!何でもするよ!
 明日から来るわ!何時?」


何だか、とんとん拍子に話が進み、
FOさんは次の日から来ることになった。
しかし…FOさんが帰ってすぐEさんが


「ねえ…本当にあの人でいいの?
 他の応募者待ってから選ばないの?」


「ええ?そんな…。
 パートの人雇うの初めてやから
 Eさん呼んだのに、ワタシだって
 別にあの人を選んだわけじゃ…」


「ええーっっ!どうするのよ!
 もう帰ったよ!明日っから来るよ!」


Eさんは”ワタシがこの人に決めた”から
自分を呼んで詳細を説明させたと勘違いしていた。

ポスター
ウチの店のあった市場に突如貼られた郊外のカラオケパブの求人ポスター
”女性接客従業員求む 社会保険、賄い付 満18歳以上 月2万バーツ以上(約6万円)”


「でも、待てる?他の人が応募に来るまで?」


「無理!!もう全員クタクタよ!」


「ほらねー!あんなオバさんでも洗い物ぐらいは
 大丈夫でしょー!居ないよりは助かるはず!」


ワタシもEさんもとりあえず楽観的に考える事にした。

(その2に続く↓)
尼寺へ行け!!🐚元タイスナック嬢の末路🍷その2

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🌲埋められた男の
恩返しはオマワリちゃん🐣
その8
🌲
卒業編(最終章)

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その7はこちら↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その7🐢卒業編

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(その7からの続き)

その後、この二人は何年か付き合って結婚したが、

結婚する前にL美から聞かされた忘れられない
エピソード
がある。


「でもなー、一個だけオマワリちゃんに

 めっちゃ怒られた事あんねん」


「何?」


「ヨー君に股かけられて喧嘩した時さー、

 もう気分最低最悪で腹立って腹立ってなー、

 アタシバイク乗ってヨー君の家まで行ってな、

 ヨー君の買ったばっかしの新車のボディに
 10円玉でギーーッッって傷付けたってん」


「はあーっっ??ソレあかんやん」

gi-

     10円玉持って新車のボディをギーッッ!!(筆者想像図)


「そうやねん。
 ソレをオマワリちゃんに言うたら
 ”ソレ、犯罪やで”ってめちゃ怒られた」


「そりゃ、そうやろ」


L美は警官の彼を”オマワリちゃん”と呼んでいた。


車の件に関しては、ヨー君側が届出をしなかったのか、
L美にはお咎めも何もなかった


ヨー君が自宅に停めてる新車に傷をつけられて、
喧嘩した彼女を思い出してすぐ疑いをかける
ような人物かどうかとかと言うのは知らない


もしくは、新車に傷を見つけて
”あれ?どっかで車ぶつけたかな?”とか思うほど
超前向き思考なのか?


ワタシはそこまで彼の性格を知らない


しかし、もしL美の犯行を疑っても通報しなかった
ならば、

二股一年以上に亘ってかけていた事に
少しは罪悪感を感じていたって事だろうか。


長年生きてると”小説より奇なり”と言うしか出来ない
ような事件に遭遇したり、巻き込まれたり、
はたまた、その当事者になる事もある。


”エーっっ!!世の中にこんな
マンガみたいな話マジで起こるんかよー”
と言うような。


L美とオマワリちゃんの話はさしづめ

”禍転じて福となす””わらしべ長者”
ミックスと呼べるかもしれない。


1、ワタシとK美がハンドボール部員に
 土中に埋められたM井君を助ける

        👇

2、親しくなったので3人で帰る

        👇

3、M井君が夜間部の生徒に喧嘩を売られ、助ける

        👇

4、またさらに親しくなってクラスに遊びに来る
 ようになり、一緒に来ていたY君がL美を見染める

        👇

5、Y君とL美が付き合う。が、二股発覚

 大喧嘩の末、L美が原付で暴走

 オマワリちゃんに捕って大喧嘩

        👇

6、オマワリちゃんがたまたま靴を買いに来て

 お詫び食事をおごられる→❤️そして結婚


1から6の結果が出るまで8年ほどかかっているが、

改めて文章に書いて読み返してみると、

まるで俗っぽい”お伽話”のような展開だ。


ワタシの現在の年齢は50代の後半に差し掛かるが、

やっぱり人生に起こる出来事ってのは
”一見偶然と思える奇跡の連鎖反応”
みたいなもんやなあと思ったりする。


そう思うと一時期は困窮で死にそうになりながらも
今ここで、
”死ぬ事もなく生きながらえて来た自分”自身が
奇跡のカタマリようなものに思え、

どうしようもなく愛しくなって来た。

(おわり)

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🌲埋められた男の
恩返しはオマワリちゃん🐣
その7
🌲
卒業編

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その6はこちら↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その6🐢卒業編

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(その6からの続き)

三年近く付き合ってきた相手に二股をかけられて、

それが一年近くも続いていた事が発覚したというのに、

L美はなぜに笑顔なんだ


L美の彼のY君はどちらかというと大人しくはないが、

あまり目立たないタイプ。

M井君と一緒に居たら誰でもM井君に目が行くし、

M井君がワーワー喋って、その横で聞いてるタイプ


モテるのは圧倒的にM井君の方。


「私もー!めっちゃ腹立ってさー、
ヨー君とめちゃめちゃ喧嘩して
”別れるわーっ!”って叫んでさー。

腹立って、腹立って、
でも仕事あるから怒り狂いながら
原付で走ってたらスピード違反で捕まってさー」


「えー!踏んだり蹴ったりやな、ソレ」


「そうなんよー!もー!何でーよー!って
”二股かけられて心ボロボロ”やのに
その上にスピード違反で切符切られてさー!
周りにもいっぱい原付走ってんのに、
何で私だけ捕まえんのよー!おかしいやん!」


喧嘩
      路上で警官と大喧嘩の図(筆者想像)


「腹立ってる上にさらに腹立ってさーもう
警官に”何で私だけなんよ!全員捕まえろよ!”
ってめちゃ反抗したんよ。
そしたら向こうも私と似たような歳でさー」


「めちゃ怒って来てもう、
ギャアギャア路上で言いあってさー、
めっちゃ周りの人もこっち見ててさー
もう、注目の的やってんけど、
もうええわーっ!ギャーッッって(笑」


「ほんで?切符は?」


「切られたよ。私だけ、仕事遅刻するしさー」


もう、ワタシも眉間に富士山みたいなシワを寄せて

”トホホ”苦しげに笑うしかできない。


「仕事しててもずーっと毎日クサクサしててさー。

そしたら、その次の週にその警官、靴買いに来てなー」


「えー?ここへ?」


「そう、たまたま、非番やったみたいで
他の警官仲間と一緒に来たんよ。

ほんで顔合わせてびっくりしてお互いに
指差して”あ
ーっっっっっ!!”って叫んでさー。


そら、そうよなぁーあんだけギャアギャア
言い合いした相手の顔忘れられへんって」


「えーっ!びっくりやん!
ほんで?またここで言い合いになったん?」


「違うんよー。
私もまたギャアギャア言われるんかなって
一瞬構えてんけど(笑)
”この間はごめん。
仕事やったけど言い過ぎた”って謝って来てん」


「ええー?何それビックリやん!」


「そうやねーん。
ほんで私もな
”彼氏に二股かけられてて喧嘩して
めちゃイライラしてたとこに切符切られて
最悪やってんー”って一応謝って…」


「うん、うん」


「そしたら、また次の週にその警官来てな」


「また靴買いに?」


指差し
      レジでびっくり!(筆者想像図)


「ちゃう、ちゃう、ちゃうんよ(笑)

”今日何時に仕事あがる?
こないだ言い過ぎたから
お詫びにご飯おごるわ”ってー」


「ええーーーっっ!スゴいー!」


「せやろー?ほんでそっから
チョイチョイご飯食べに行ったりしててなー」


「うん、うん」


「ほんでもう、付き合ってんねん(照笑)」


「ええーっ!何よそれー!オモロすぎるやん!
まるでマンガやんー」


「そうやねーん。でもなー、年下やってん」


「ええやん、別に、年下でも何でも」


「そうやねん、ヨー君と違ってめちゃ優しいしな」


L美は頬を赤らめて照れに照れた

とても幸せそうに照れ笑いするL美を見てると
こっちまで幸せな気分になって来る。


(その8に続く↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その8🐢卒業編



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📢タイの宝くじは好きな番号を選んで買う📚
タイ人が賭事宝くじが大好きなのは

それによって”今自分にどれぐらいツキがあるか”

知るためもあるのだけれど🍑

皆の”宝くじ熱”スゴいもんがある


一般のTVでも
🍀”
当たり番号が現れる不思議な木”だとか、

🚗”当たり番号と同じ番号の車の
  ナンバープレートの前をウロウロする猫”がいるだとか

💦”水にロウを垂らすと当たり番号が現れるろうそく”
 なんて話題を毎日のようにニュースとして流している。


このアニメは世間の噂に惑わされないように

タイの仏教界子供向けに作ったもので
放映は約15年前に終了🐈


🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️

🐏純タイ製100%アニメで
  仏様の教えを知る

🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️🕯🌀⚡️

♪歌♪)

ややこしい事 混乱する事

問題はいっぱい

キミはどう決心する?

キミはどうしたらいい?

キミはどうしたらいい?

キミはどうしたらいい?

事の善悪というものを知りましょう




00:30-)

ラジオ)さて、今回の当選番号は…

母)4 2  8、4 2 8来い!

ラジオ)066

母)何だって?

ラジオ)066

母)また外れた!あとちょっとなのにー

息子)お母さん また宝くじ買ったの?

母)だって時々は当たるのよ

もし1等が当たったら、楽になるじゃないの

(1等=60万バーツ(約180万円)

息子)でも僕は失うものの方が多いと思うよ

母)運ってものはそういうものよ

失うものがないと得るものはないわよ


00:55-) (市場にて)

母)ねえアナタこの頃どう?宝くじ当たってる?

友人)えーアンタ知らないの?

不思議な数字が出るバナナの木があって、

この頃はみんな見に行ってるのよ

母)本当なの?どこなの?

友人)デーンさんの家のバナナの木よ

普通の木の何倍もある大きい花芽が出て来て

みんな”神様のバナナ”だって言って

連れ立って不思議な数字を見に行ってるわ

母)で、アナタはいつ行くの?

私も連れて行って!


バナナ
      バナナの花芽、北部ではスープ等にして食べる
      特に味や風味はないが繊維質が多く薬効もある


01:20-)

母)神様!宝くじの当たり番号を教えて!


01:25-)

キアット)こんにちはチュック君 

和尚様はいらっしゃらないのですか?

チュック)いないです お説法をしに外出してます

何かご用?

キアット)母が宝くじに当たったので

その一部を寄付させてもらおうかなあと

チュック)お母さん また宝くじに当たったの?

キアット)そうなんです この間巨大な花芽を出すという バナナの木に現れるという不思議な数字を
見に行ったんです

みんな神様のバナナだって言って、

連れ立って見に行ってたくさんの人が
宝くじに当たってます

チュック)その話本当なの?

キアット)僕もよくわからないんです

じゃあ僕また来ますね


チュック
     チュック君は両親がなく、お寺に”寺小姓”
     として住んで、僧侶のお手伝いをしている


01:55-)

チュック)これは本当の話だよ

キアットは500バーツ寄付しに来たんだ

ビッグレップ)…と言うことは…
少なくとも5000バーツ(約15000円)は当たってるな

クワン)何でそんな事がわかるの?

トゥー)だってこの村の人はそんな風にお寺に寄付して来たからだよ

賞金が手に入ったら一部をお寺に寄付するんだ

だから沢山手に入れなきゃね

ビッグレップ)じゃあ…持ってこーい!

僕たちも貯金を出してお金を集めよう!

トゥー)賞金は出した金額に応じて分けよう

全員)バンザーイ!僕たちもうお金持ちだ!


2人
      チュック君の同級生 上がビッグレップ君、
      下が両親がいなくて叔母さんと住んでるティアンちゃん
      


02:25-)

悪のささやき)持ってっちゃえー!

さあ、チュック持って行きなー

これは金持ちになるチャンスだ

善の声)やめなよチュック、そのお金は和尚さんが

進学のためにわざわざ貯めておいてるものだよ

チュックは両親いないんだから 置いておきなさい


02:35-)

悪のささやき)ヘーン!お金を貯めてるだけじゃ

金持ちにはなれないぞ

リスクを冒さなきゃ 山のようなお金は手に入らない

やってみなきゃわからないじゃないかー


02:45-)

善の声)貯めておいたら失う事は絶対ないよ

信じて!リスクを冒すのはやめて

何でも安易に信じちゃダメ!

悪のささやき)愚か者にはなるなよ!

チャンスが来たら逃す手はないだろ!


クワンちゃん
      チュック君の同級生
      左のトゥー君と中華系タイ人のクワンちゃん


03:00-)

母)神様ー!もう一回当たりクジをお願い!

男性)見えた!見えたぞ!買いに行こう!

ティアン)急いで買いに行かなきゃ間に合わない


擦る
     バナナの幹を指で擦ると”当選番号”が現れる?


03:10-)

母)今回で全財産注ぎ込んだの 絶対当たるわよ!

あんなにはっきり数字が現れたんだもの


03:15-)

ラジオ)当選番号は  5 8 2

母)何ですってー!何で当たらないの?!

今回は千バーツ(約3000円)以上パーになったわ

何でこんな事になるの?


03:30-)

和尚さん)これはただの自然現象で

たまには起こり得るよ

でも人間は勝手に”神様の木”だの
”神聖なバナナ”だのと解釈して連れ立って拝みに行ったりする。

本当はただの木を拝んでるだけなのに。


03:50-)

母)もう全財産失っちゃったわー

和尚さん)もし、当たり番号を出す木が本当にあるのなら、

 あなたは何千バーツも失ってここに来て泣いてないでしょう。

冷静になってね。

煩悩ゆえに何でもすぐ信じるのはやめなさい。

よくわからない迷信が生まれる元になって

誰かが信じて全財産を失わせるかもしれないでしょ

こんなわけのわからない事にね。

これからは一生懸命仕事をしなさい。

よくわからないものに期待するのはやめなさい。


04:15-)

キアットの家族)はい

和尚さん)仏様の祝福がありますように

ケーオ

     この寺の小坊主さん”ケーオさん”
     実はこのアニメの主人公


04:20-)

ケーオ)ほらね、チュック はっきりわかったでしょ

これが欲を出した結果だよ

また、一からお金を貯め直そうね


04:30-)

善の声)これから得る幸運はきっと期待を裏切らないでしょう

良い行いをしていれば慌てる事はないのです

ーーーーーーーーーー

御注意)シェアはご自由にどうぞ。

翻訳文の著作権は@MadokaraHirosi.comに帰属します。

引用される場合はoroshigane16masako@gmail.comまでご一報下さい。翻訳のご用命も承っております。


#タイのアニメ #宝くじ #不思議なバナナの木 #タイのTV番組 #
ต้นกล้วยศักดิ์สิทธิ์ #รู้อิโหน่อิเหน่

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🌲埋められた男の
恩返しはオマワリちゃん🐣
その6
🌲
卒業編

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その5はこちら↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その5🐢卒業編

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(その5からの続き)

ウルサ型女子たちの大騒ぎが少しおさまった頃、
L美がスッとワタシの方に寄って来て、

「私、付き合った事ないから、

 付き合うって言われても
 どうしたらええのかわからんのよ。
 どうしたらええんやろ?」

と、ポツッと不安を漏らす。


「え?そうなん?
 まあ、普通にしてたらええんちゃうのん?」


この時のワタシの答えは答えになっていない

”普通にする” ってよ?

今考えても訳のわからない回答だ。


普通


「うーん。でも、とりあえず
 今日から一緒に帰ることになってん」


「それでええんちゃう?」


「うーん」

L美は困ったような照れてるような

複雑な顔でゆっくりとうなずく。


それから何ヶ月かして
三年生であったM井君やL美の彼氏であるY君も卒業


L美とY君は上手くいっているらしく、

時々、学校近くまででL美を迎えにきている

Y君を見かける事もあった。


その頃からまた一年ほどが経ち、ワタシたちも卒業


L美は大型ショッピングセンター内の
スニーカー売り場に就職し、
ワタシは印刷会社に就職した。


ワタシとL美はそれほど仲がいいわけじゃなかった。


特にワタシの親友のK美は
L美やL美の周辺にいるウルサ型の女子
やたら嫌がっていて、
あからさまに嫌悪感を表していた。


ワタシはL美やその周囲のウルサ型の女子を
キャーキャーうるさいなあー” とは思っても
別に嫌いでも何でもなかった。
というかどうでもよかった


ただL美とY君を繋ぎ合わす手伝いをした間柄なので、

L美の勤めるショッピングセンターの近く
行く機会があったらL美のいる売り場に顔を出して


上手くいってるかーとか、どこかに行ったとか、
喧嘩したとか、そんなうだ話をしに行く事があった。


卒業から2年ほど経った頃、
ちょっと久しぶりにスニーカー売り場に顔を出したら、


「キャー!待ってたんよー!
 聞いて!聞いてよー!」


とL美がやりかけの品物の
陳列
放ったらかして走り寄ってきた。


当時は携帯電話”ケ”の字もない時代。


話したい事があって電話するにも
家の電話にかけなければならず、
電話のそばには家族が居て聞き耳を立てている、
そんな時代だ。


だから、特にその本人だけと話したい事が
ある場合は直接会いに行くのが一番よかった。


「ヨー君に二股かけられてたんよー!」


「はあー?二股ー!?」


二股男



L美はY君をヨー君と呼んでいた。


「それも、だいぶなるんよ」


「えー?いつからー?」


L美の話によると一年近くになるらしい、

逆算すると、Y君が卒業して一年、
ワタシたちが卒業する頃に当たる。


でも、話しているL美の表情は明るい

というか、なぜかわずかばかり嬉しそうに見える。


何でなんだ?


(その7↓に続く)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その7🐢卒業編


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🌲埋められた男の
恩返しはオマワリちゃん🐣
その5
🌲
卒業編

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その4はこちら↓)
埋められた男の恩返し🐣その4🐢在学中編

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(その4からの続き)

その”生き埋め事件”

”カラまれ事件”があってからは


M井君とK美とワタシの仲はまた親しさが増して

M井君は同じクラスの友達を引き連れて
なんじゃかんじゃ一つ下のワタシらの教室
しょっ中遊びに来ていた。


M井君はそのあけっぴろげな性格
よく目立つ風貌のせいもあってか、

一つ年上にもかかわらず
ワタシらのクラスのウルサ型の女子

「M井ー!おい!M井ー!」呼び捨てにされていた。



そんなある日、M井君がいつものように

友達を連れてワタシらのクラスにやって来て


「なあ、ちょっと聞きたい事あるんやけど」
とワタシに聞いた。


「何?」


「クラスにS崎っておるやん。
 アイツ、彼氏おるんか?」


「ええーっ!そんな事聞くって事は…!」


「ちゃう!ちゃうちゃう!俺ちゃう!」


「ほな、なんでそんな事聞くん?」


「俺違う!アイツや、アイツ!」


M井君が指差す先には
何度か一緒に遊びに来ていた友人のY君がいた。


「オイ!Y!こっち来いや!」

Y君は少し遠くで恥ずかしそうにしている。


「なあ、S崎に聞いてくれへん?
 アイツ誰かと付き合ってるんかって…」


ワタシは”ちょっと待ってて”と言って
教室で友達とワイワイ喋ってるS崎L美


「なあL美って彼氏おるん?」と聞いた。


「えーっ!おらんで。何なん?何で?」


「M井君の友達がなー、L美に話あるんやってー」


「ええー?何よ話って!?」


L美は”話って何よーっ!”と言いながら
顔を赤らめている。


するといつもL美とつるんでいるウルサ型の女子
耳をピーンと立ててワイワイと走り寄って来る。


「何?何?なにーっ?!?」


「何?何?M井、アイツ L美好きなん?」


「ちゃうちゃう!M井はR子いてるやんかー」


「ほな誰?」


ワタシは教室の外の廊下に目をやる

それを見てL美とその周囲のウルサ型の女子
一斉に廊下に視線を向ける。


湯気が出るほど恥ずかしそうにしているY君の
横に立つM井君がワタシとL美に”こっちへ来い”
手招きしている。


ワタシはL美の手を引いて廊下に向かう。


「コイツ、コイツ。コイツや!

 おいY!ちゃんと自分で言えや!」


そう言われたY君の顔は真っ赤で、
もしマンガに描いたら、
沸騰して湯気が噴出するヤカンそのもの間違いなしだ。


ヤカン男
     蒸気が噴出するY君


Y君は真っ赤になっていつまでもモジモジしてるので、

ワタシはL美を残して教室に戻る


ウルサ型の女子は廊下で話してる3人を見ながら
キャアキャア言っている。


話が終わったらしいL美が嬉し恥ずかしさ
爆発させながら小走りに教室に戻って来る。


「何?何やってー?」

 ウルサ型の女子がL美をつつき回す


「付き合って欲しいってー」

 答えるL美も真っ赤っ赤だ。


「ヤッター!キャッホー!ウホーッ!」


ウルサ型の女子はもう大騒ぎだ。
そしてさらにL美をつつき回した

(その6に続く↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その6🐢卒業編


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🌲埋められた男の恩返し🐣
その3
🌲
在学中編

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その3はこちら↓)
埋められた男の恩返し🐣その3🐢在学中編
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(その3からの続き)

家に帰ってしばらくすると、
黒電話が鳴り、弟が出る。


”姉貴、電話”


弟から受話器を受け取って出ると、

M井君からだった。


「ありがとう。今日は助かった。

 俺一人やったら、どうなってたかわかれへん」


怪我大した事なかったとの事。


よかった。


しかし、心配なのは今後だー
絡みにきた夜間部の学生にも
顔を覚えられてるだろうし、


その上にハンド部の連中恨みもまだある、

M井君は本当に敵が多い


その時ワタシは夜間部の生徒が言った

”女二人も連れてええ身分やのお”
と言う言葉が心に引っかかっていた。


なぜなら、
M井君の派手系彼女のR子さんが卒業する前は

M井君とR子さん、K美とワタシの四人で行動する事が
よくあったし、

R子さんの卒業後はそこに一年生の女子
何人か
加わって一緒に行動する事もあった。


”嫉妬”と言う漢字は両方”女へん” がついており、

”嫉妬”は女性のものだと言う偏見が強いが、


男性一人が一人以上の女性と
連れ立って歩いているだけで
”ええ身分やのお” などと
インネンを付けられるのである。


逆恨み



これは憶測でしかないけど、
ハンド部の連中などもきっとM井君が
何人もの女生徒と
連れ立って歩いてるのを見て、
怒りや恨みさらに増幅させていたんじゃないのか?


このM井君の”生き埋め事件”
”定時制の生徒にカラまれ事件”があるから、


ワタシはこの

”スポーツやってる人は爽やかないい人”とか

”嫉妬というものは女性特有のもの”という

思い込みを昔から疑っていた


また、そんな”思い込まされた思い込み”

疑いもせずに後生大事に信じたり、
軽々しく発言する軽蔑していた。


(その5に続く↓)
埋められた男の恩返しはオマワリちゃん🐣その5🐢卒業編


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🌲埋められた男の恩返し🐣
その3
🌲
在学中編

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(始めから読む その1↓はこちらから)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編

(その2はこちら↓)
埋められた男の恩返し🐣その2🐢在学中編
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M井君は自分がやめたハンドボール部の連中に
執拗に嫌がらせを受けていた。

その指揮をしているのは高校生なのに
チンピラみたいな
ガラの悪いおっさんみたいな
”部長のT”であった。


ある日いつもの通りM井君とK美とワタシの三人で
帰ろうとして
自転車置き場に行ったら
M井君の自転車が自転車置き場の
屋根の上に上げられてた。

屋根の上
      梯子も無しにどうやって屋根の上に上げたのか不明。
      下ろす時は用務員さんに梯子を借りる。


また、ある日はタイヤを
パンクさせられてたり。

こういう事が度々あった。


しかし、Tとハンドボール部員も
いくら急にやめた事を恨みに思っているとは言え、

いつまでもM井君ばっかり追いかけるわけには行かない。


大きな大会があれば練習に精を出し、

後輩を育てる事にエネルギーを注がねばならない。


M井君を追いかける事に費やすエネルギーなんかない
それゆえ ”嫌がらせ”
時間と共に少しずつ減って来た。



それから一年ほど経ち、

M井君の一つ年上派手系女子の彼女のR子さんは卒業

M井君は三年になり、ワタシとK美は二年になった。


ワタシが行っていた高校は夜間部もあり、

夜になると自転車置き場は定時制の学生が
職場から乗り付けたバイクでいっぱいになった。


その年の秋の大きな展覧会への
出品作品の仕上げに追われて、
また夜暗くなるまで作品作りに追われていた頃だった。


帰宅のために部室の片付けをしていた時、

外から誰かがワイワイ言いながら
ガラス越しに覗きに来てすぐさま走り去った


「ええ?誰なん?何なん?」


「ああ、定時の奴らやろ、たぶん」


残った部員はワタシとK美、M井君の三人のみ


そしていつものように三人
自転車置き場に向かおうとして校舎を出た途端
5-6人の定時制の学生がドヤドヤとやって来て
M井君の胸ぐらを掴んで来た。


校内図
     校内図再び…。


「お前!さっき
 ”テイジ”って言うたやろ
 オレらの事!」


彼らは自分たちが全日制の学生であるワタシたちから
馬鹿にされてると思って怒っているのだった。


「女二人も連れて、ええ身分やのう!」


は?何言うてんの?関係ないやん!

暗いから一緒に帰ってるだけやん!


でも、そんな悠長な事は言うてる暇はない

けど、大柄な男子5-6人に囲まれたら
めちゃ怖いどころじゃない。


「先生呼びに行こ!」


ワタシとK美は全速で職員室に向かって走った。


「先生!先生!来てっ!来てっ!
 ケンカ!早くっ!」


「何ーィ!?!ケンカぁ?どこやっ?」


「食堂の前!早くっ!早くっ!」


ワタシたちはラッキーだ。

職員室にいた教師は大柄なまだ若い体育教師


さすが体育教師だ、
スリッパ履きのまま全速で食堂前に走って行く


スリッパー
     頼りにすべきは体育教師。
      スリッパ履きで全力疾走だっっ 


「おい!お前らっ!
 何ィしてんねん!コラァッッ!」


体育教師の大声響く

続いて他の年配の男性教員も2-3人来てくれた。


良かった。助かった。



束になっていた男子学生は教師たちに引き離され

M井君もまだ無事そうだ。


M井君は教師に連れられて保健室に行き、

ワタシとK美は先に帰った


(その4に続く↓)
埋められた男の恩返し🐣その4🐢在学中編


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🌲埋められた男の恩返し🐣
その2
🌲
在学中編

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(その1から続く↓)
埋められた男の恩返し🐣その1🐢在学中編
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秋冬なら
日が暮れるのが尚更早くなる。


秋の展覧会の出品作品の仕上げに追われていた
ある日の夕方、

ワタシと同じ美術部員である親友のK美
部室を閉めて帰路につこうと校舎を出ると
もう外は真っ暗


とぼとぼと歩いて自転車置き場に向かっていた時、

遠くの方から「オーイ!オーイ!」
男性のがした。


校内図      
校内図


暗くてよく見えないが、

その声が遠くから来たものだと言うのはわかる。


でもそれがワタシたちを呼んでいるのか、

それとも他の誰かかという事はわからない。


無視して自転車置き場に向かおうとすると、

その声はもっと必死になり、

「オーイ!オーイ!
 こっちやー!こっちー!」

叫び出した


空も暗いから、
運動部の練習は全て終わっているし、

けど、その声はどうやら
運動場の端の方から聞こえてくる。


???


「もしかして運動場?まだ誰かいるん?」


K美とワタシは不審に思い、
自転車置き場に向かう足を反対側に向け
運動場の方向に歩いて行った。


するとずーっと向こうの運動場の端っこ
手を振っているような人影がうっすら見える。


「ええ?誰?
 何で今頃あんなところに人おんのん?」


K美とワタシはタッタッタッと小走り
その声のする方向走って行ってみた。


母校はある地方都市にあり、
運動場はとても広く

端っこの方は草ボーボー


夜暗くなって、
そんなところから人の声がする


その声の主はなんと!

M井君だった。


M井君が首から上だけ出す状態
運動場の土に埋められていたのだ。


「出してくれ!手も足も動かん!頼む!」


「はあ?何で?何で埋められてんのん?」


「話は後や!早よ、早よ出してくれ!
 Tにやられた!」


宮井くん
      埋められたM井君



T
とはハンドボール部部長で、
体格もM井君より数段デカいイカツイ奴で、

学生服を着ていなかったら
どう見ても高校生には見えない


カミくん
      ハンドボール部 部長のT  
      どっから見てもただのイカツイおっさん
      なぜか白い長靴をいつも履いている


たぶんどこの高校にも
一人はいる、

ガラの悪いオッサン
チンピラみたいな学生だ。


ワタシとK美は手でM井君が埋められた土を
必死に掘っては投げ掘っては投げ

M井君の体の周りの土が少なくなったところで
M井君の手を持って二人で引っ張り上げた


学生服はもう土だらけだ


K美とM井君とワタシ、

三人で自転車置き場に向かう。


「オレ、Tに狙われてんねん」


「何でー?」


「オレ、ハンドやめたやろ」


M井君の話によると、


M井君はレギュラー
しかも重要なポジションにいた。


だが、大きな大会を前にして
急に退部を申し出たため、

代わりを務められる部員がいず、

怒った部長のT他の部員から
執拗な嫌がらせを受けていた、という事だった。


その事があってから
M井君とK美とワタシの三人の仲は急速に親しくなり、
よく三人で帰ったりしていた。


部室で作業をしていると
”ダダッダーッ”
M井君が部屋に
急に走り込んできて


「匿ってくれ!頼む!
 Tに追いかけられてんねん!」

という事も
何度かあった。


(その3に続く↓)
埋められた男の恩返し🐣その3🐢在学中編


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亡き母とあの世のうどん屋🍜その1
🍜🍝🍜🍝🍜🍝🍜🍝🍜🍝


もう亡くなった知人が
に出てくる時、


「亡き人がただ単に登場人物として出てくる場合」
     と
「特に何か伝えたい事があって来ている場合」

 の2つの場合がある。



ワタシなりにはどうやって見分けているかというと、

下の場合は亡き人が本人であるという
明らかな証拠のようなものを示していたりする。


例えば、亡き人と自分だけが知っている情報

二人が経験した事の思い出、その時の感情

匂い等、いろんな感覚を通して伝えてくる。



あと、もう一つは夢から醒めた後、
妙に体が暖かく
まるで温泉から上がった後のようにホコホコして、
疲れなどはいつも以上にスッキリしていたりする。


また、その人の体温匂いのようなものが
残っている場合もある。


座布団
      座布団に正座したまま空中移動をする。


ワタシの母は心臓発作による急死だった。


別に普段から心臓疾患を抱えているわけでもなかったのだが、
別居していた父が亡くなって
ほぼ半年が過ぎた2005年4月初旬、

朝ワタシが出勤し、電車に乗っている途中に
ワタシの自宅で心臓発作を起こし、
死んでしまったのだ。



側に居たのはで、
娘はワタシの携帯に連絡するが、
電車で移動中だったため電源を切っており、
パニックになり、どうしていいかわからなくなって
に電話をした。

そして弟の指示通り救急車を呼んだが、
ワタシが病院に着いて、医師から
「人工呼吸器を外すかどうか今決めてくれ」

と言われ、外すよう頼んだ。

ベッドに上に横たわった母の体を見た時に
「ああ、もうこれはただの骸(むくろ)だ。

ここにはもう居ないな」
と感じてしまったからだ。



母が
に出てきたのはその年の夏


出てきた瞬間に
これは単なる出演者として
出てきているではないと分かった。



母は朱色の着物を着て座布団の上に正座をし、

その座布団ごと宙に浮いて空飛ぶ絨毯のように
空中を移動していた。


そしてまた、ワタシの亡き夫が出てきた時と同じく、

死んだ時より数段若くて、肌がツルツル

心身ともにスッキリとしていて、


やはり口を動かさずに喋る



頭に直接言いたい事イメージを送ってくるのだ。



母は自分が死んだ時の事を語り、

自分が同じ時間に死んだ人間の中で一番若かった
ちょっと嬉しそうに笑って
自慢した


その瞬間に、同じ時間に死んだと思われる
白い長い髭の白人の老人を含む人達の
イメージが入って来る。


たぶんその白い長い髭の白人の老人が

一番母にとって印象深かったんだろう。

死んで肉体を失ってもまだ、
誰が一番若いとか、年取ってるとか、

そんな
俗っぽい事喜んで
わざわざ報告しに来るところが、
本当に母の「俗っぽさ」をよく表してしていて
可笑しかった。


(第二話はこちら↓)
亡き母とあの世のうどん屋 その2


#死者の夢 #奇妙な話 #福知山線脱線事故 #急死 #心臓発作



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見料八千円の占いのオチ🍟その2
🍠🥕🍀
🍠🥕🍀🍠🥕🍀🍠🥕🍀🍠🥕🍀🍠🥕🍀


(前回のお話はこちら↓)
見料八千円の占いのオチ その1

ーーーーーーーーーーーーーー


自分自身もとても占いに詳しく、

自分で占いもするYが言うには


Yの知人にとても占い好きな人がおり、

その人が「見料八千円」と言う、

当時にしては桁違いに高い占いに行って来たという。


しかもそれは別に
有名占い師だとかそういう話ではないようだった。



要は、その見料がなぜ八千円という

バカ高い見料をとっているのかという事が知りたい

何か特別な事があるのか?

それを知りたい一心でその占いフリークの知人は

その占い師に見てもらう事にしたらしい。


和歌浦3
     テイジン パピリオ



「それで、占いはどうやったん?」


「普通やったんやて」


「普通?」


「別に何も変わった事もなく」


「何も?何か特別な占術を使うとか」


「いや、普通に四柱推命」


は?普通の四柱推命で八千円?


「何か、いっぱい聞いたんちゃうの?

金運も仕事運も恋愛運も健康運も全部とか」


「いや、一件につき八千円」


「とても深く、詳しく見てくれたとか?」


「いや」


時間も30分と、別に長いわけでもないらしい。

では?なぜ?



Yは言った。


「本くれたんやて」


「本?」


占いが終わってその知人が見料を払うと、
ありがとうございますと占い師は言って、
自分の後ろの戸棚を開けて
そこから大きな紙袋を取り出して来て
知人に差し出した


その見るからに重そうな紙袋を受け取って
中を見ると、

そこにはぎっしりと本が入っていた。


「○福の○学出版局」


そう、あの膨大な数の本を出版している
新興宗教団体
だった。



占い師が開けた戸棚には
まだ沢山の紙袋が見えた。


そしてこの知人が受け取った本の売価の総額は
八千円を遥かに超えていたと言う事だった。



この占い師は店舗を自分で構えていたし、

たぶん先に書いた商店街の辻占とはたぶん無関係だ。


この頃はまだ携帯もガラケーしかなかったし、

ネット環境も今ほど発達もしてなかったから
調べようがなかったが、


ちなみに今、
膨大な数の書籍を出している例の宗教団体の名前
「占い」と言うワードをセットして検索すると、


信者さんであろうヒーラーさんや占い師さんが
ちょこちょこ出てくる。


占い師が宗教団体に利用されているのか、
たまたま占い師の信者がいたのかはわからないが、


新たな信者獲得に「占い」と言うツールを使う事は
「人生に迷った人」を引き込んで信者とするのには
とても効率的なツールなんだと思う。


その上、
本の在庫も捌く事も出来るのである。



#信仰宗教団体 #占い #見料八千円 #辻占 #信者獲得


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見料八千円の占いのオチ🍟その1
🍠🥕🍀
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まだタイに行く前の30-40歳代の頃、


ワタシはシングルマザーだったので、
昼は本業のグラフィックデザインの仕事をして、
足りない収入を足すべく、夜、週に2-3日、
立ち飲み屋でアルバイトをしていた。


アルコールを扱う商売なので、
帰りは必死に走って終電
飛び乗る事も多かったが、

大阪市内のある大きな商店街の近くの
盛り場の店で働いていた20年ほど前、
その長い、長い商店街が夜になって
多くの店がシャッターを下ろした後、
ある現象が一斉に見られた。


それは ”辻占” が現れる事だった。


なぜか彼らは一定の距離を置いて、
点々と存在した。


辻占は皆、
コスチュームから看板に至るまで
同じものを使っていたので、
見ただけで何か”チェーン店”的な
バックに何か大きな組織があるように思えた。


それは漫画や昔の時代を描いたドラマによく出てくる
”易者” のような店構えとコスチュームだった。


chojudaC0030
         カエル占い



辻占は深夜、シャッターを閉めた店の前に机を出して
わざと哀愁を漂わせるような黄色っぽい
裸電球のような明かりを灯していたので、

終電を逃した酔っ払い
の目から見たら
ボーッとした暖かい居酒屋やバーの灯りにも
見えた事もあっただろう。


「あっ!あそこにまだ開いてる店があるぞ!」

始発の電車を待つ時間潰しをしたい酔っ払いなら、
フラフラと
吸い寄せられるように
近寄りたくなる雰囲気を醸し出していた。


だが、知り合いやバイト先のお客さんの誰に聞いても、
行ったと言う人はおらず
一体あれがなのか?
なぜあの時期に一斉に現れたのか?
と言う問いに未だ答えはない。



しかし、どの人も口々に

「あれは宗教やぞ」と言うのである。


でも、そう言っている人の中に、
誰一人として実際行った事がある人はいなかった。


そして、その後皆一様に続けるのである。

「いや、よう知らんけどな」



だから宗教団体が布教や新しい信者獲得のために
やっているとしても、どこの宗教団体かわからない。


辻占は明朗会計がモットーらしく
「一件千円」と言う小さな看板を机の上に出していた。


その頃、霊能者の祖母を持ち、
本人も占いを研究したりしてとても詳しい
Yと言う元同僚から占いに関する興味深い話を聞いた。

ーーーーーーーー

(話の続きはこちら↓)
見料八千円の占いのオチ その2


#辻占 #占い #見料8千円 #新興宗教


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