【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
ドイツのDWというメディアが放映した
”Sex Tourist in Thailand”というドキュメンタリー
番組が物議を醸している。

日本でも未だに東南アジアにセックスツアーに出かけ、
その様子を嬉しそうにレポートする
昭和オヤジメンタルそのままの恥ずかしい輩を
SNSやネットメディアでも見かけるが、

このドキュメンタリーで問題なのはその内容ではない。

この男性は189万Bのワイロで実刑を逃れた

実はドイツのDWというメディアは国営。

今回の番組は歓楽街で行われる未成年の売春の取材
という形で、実際にタイに未成年の買春目的で
やって来たドイツ人男性を取材し、

彼が警察や関係機関から見逃してもらう見返りとして
数百万バーツのワイロを手渡していたという事が
番組内で公表され、それがタイ国内で
問題視されているというわけだ。

番組で取材を受けるドイツ人男性

このドイツ人男性は以前、未成年に対する買春容疑で
タイ国内で逮捕されたが、検事や警察官、
その関係者に総額で189万Bのワイロを渡す事で
実刑を逃れた。

彼は主にパタヤーの歓楽街で”未成年専門”の
パブ・バーで買春していて、

番組内では売春に携わる15歳以下の未成年の姿が
多く映し出された。

番組に出てくる未成年は最年少で12歳

またこの男性は逮捕された時について

”全く公正な裁きが受けられなかった”と番組内で漏らす。

男性によると提示された書類は全てタイ語で書かれ、

英語でさえなく、ただサインをしろと言われたと言う。

男性はまた、タイの未成年売買春の状況について
自身でも発信活動をしているらしい。

番組で紹介される、この男性が支払った
ワイロに関する書類

番組内で公開された男性が支払ったという
ワイロの支払い先の官公庁名は明らかにされていないが、

番組に出てくる未成年専門の売春パブは
すでに警察の摘発を受けて閉鎖されているという。

番組内で男性がワイロを支払った事を
当時の書類等を見せて説明

タイでは今、脱獄したある囚人が話題となっている。

彼は２年前に麻薬取引で逮捕されたが、
ワイロを支払わなかったために自分一人が逮捕され、
20年を超える実刑判決を受けた。

逃亡先から公正な裁きを求めるペーン容疑者
彼の動画配信はもう３度目になる

ワイロを払った仲間はお咎めなしで、
悠々自適な生活を送る。

彼は逃走先からライブ配信をして自分に
ワイロを要求した検事、警察関係者の実名をあげ
公正な裁きを求めている。
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警察司法の公正さを訴え脱獄逃走

警察であれ、何であれ、ワイロまみれで、
権力者に近しい人は何をしても見逃される。

そんな不公正な社会にホトホト嫌気が差している
タイの人は今、この”囚人”にエールを送っている。

ドイツ国内で買春で逮捕されるとタイ国内で
逮捕された時の２−３倍の罰金の支払いを求められる

日本でも国内だけの問題提起ではなかなか変わらない
”悪しき慣習”が、ちょっとした外圧で
180度変わる状況がよく見られるが、

なかなか変わる気配も見えないタイの
”人治政治・ワイロ体質”も外圧には
嫌々でも対応せざるを得ないだろう。

DWのYouTubeチャンネルにもこの番組はあるが
タイ国内では見れない

この放送局DWのドキュメンタリーはYouTubeでも
公開されビュー数も百万を既に超えている。

（タイ国内からは視聴不可）

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