🔶🟥タイのニュース・三面記事🔶🟥2022/12/06🔶

筆者がタイにいた時、
努めて食べないようにしていたのが”イカ”。

なぜかというと、タイで生のイカを売っているのを
見た事がある人は気づいておられるかもしれないが
”やたら白い”からだ。

　　　　　　なぜ黄色い？＝右は醤油とウコンに漬け込んだもの







海に囲まれた日本で生活している人なら
”新鮮なイカ”は黒っぽかったり、
赤茶色だったりする事を知っているが、
海産物の新鮮さを見る方法が一般的に
知られていない大陸の内陸部だと
”白い＝清潔、新鮮”みたいな勘違いがあって、
何でもかんでも”売らんかなー”で漂白してみたり、
赤や黄色の鮮やかな色で染めて売ろうとする。

実際、筆者の店のあった市場には
衛生管理局の”こんな食品は買わないように！”と
消費者に注意を促すチラシが常時置かれていて、
当時から食肉の保存に”ホルマリン”を使う業者が
一部いる事に対する注意も書かれていた。

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ホルマリン漬け焼肉にご注意!!
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【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
チョンブリー県シーラーチャーの
ある食肉加工の工場が食品に使用が
禁止されている危険な薬品を
”保存”や”漂白”の目的で使用し、
摘発を受けました。

　　　　　　真っ白！その上、ホルマリン漬け

この食肉加工工場は豚、鶏、の肉や内臓の加工をし、

チョンブリー県とその周辺地域にある66箇所の
ムーカタ店(タイ式豚の焼肉)やイサーン料理店
(タイ東北部の料理)に材料として卸していた。

　　　　　　こちらは内臓のようだが、、、真っ白

この工場で食品加工に使われていた薬品は

ホルマリンだけにとどまらず”過酸化水素”や

タイ語では”ソーダー・ファイ”と呼ばれる

”苛性ソーダ”も多く使われていた。

　　　　　　これが”ソーダーファイ” Lazadaで70バーツ 

タイで苛性ソーダはよく”排水溝の詰まり”を

取り除く薬剤として街中の雑貨店などで

一般的に売られていて、タイ人にはおなじみの薬剤だが、
通常、食品加工には使われない。

多くの苛性ソーダの袋には”取り扱い危険”とか

おどろおどろしいドクロのマークが
書かれているものもあるので
一般的にも危険物だと知られている。

この工場が摘発に至ったのは

工場の近隣住民からの通報で

この工場は食品加工に必要な許可証や、

衛生基準を満たしているかどうかの検査済証など、

一切の許可関係を受けていなかった。

　　　　　　押収された加工中の食肉類

今回押収された加工中の食肉類は25000キロを超え、

工場内には空になったホルマリンの１ガロン
(約3.7リットル)入りのタンクが
50個以上捨てられていた。

　　　　　　ホルマリンのガロン入り空タンク

また、この番組ではカセサート大学の
オート教授にお願いして”ホルマリンが使われている
肉類の見分け方”を教えていただきました。

１、いつも買う肉類と違う匂いがしないか

２、色が鮮やか過ぎる。または、裏と表で色が違う。

３、一般的な価格と比較してやたら安いものは

　　安い輸入物を購入して加工したものの可能性がある

　　　　　　袋詰めされた内臓類

また、保存料としてホルマリンに漬け込んだ
肉類を食べた時に出る主な症状は、

１、吐き気 もしくは 吐く

２、息苦しい もしくは 呼吸困難

３、めまい

等で、少量ならこのような急な症状は出ないが、

体内に蓄積されてガンや心不全など
健康被害が出るのは避けられないと話しています。

　　　　　　この工場の玄関

また、我々取材班はこの工場のある近隣の

地域のムーカタ店にこのニュースの影響が

出ているかどうかを取材してみました。

　　　　　　韓国式焼肉のルン・トー

韓国式焼肉の”ルン・トー”のオーナーは

”うちの店では肉類は店でスライスして、

タレなどに漬け込んでいるので、

加工工場から買うことはないし、

常連客の皆さんはうちの扱う肉の品質を
理解してくれているので、影響はほとんどない”

と話した。

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