日本語で ”コールセンター” と言われても
思い出すのは顧客サポートとか
商品のアフターサービス等だが、
タイのニュースで電話やネットを使った詐欺事件を
”ギャング・コールセンター”と呼んでいるので、
多分タイ人の”コールセンター”と言う語に
対する意味を聞いたらほぼ”詐欺事件”と
同じくらいよくないかもしれない。
🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙
”コールセンター”の実態!!🤙
38人が人身売買の危機!!
🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙ー⚠️ー🤙
【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
カンボジアのシーハヌという地区にある
チャイナタウンで監禁されていたタイ人38人が
Facebookを通じて助けを求めてきた。
彼らはFacebookで見かけた
”コールセンター”の求人を見て応募して来た労働者だ。
助けを求めるFacebookの内容によると
彼らを雇っているのは中国人で、
今までにもカンボジア側の警察に助けを求めたが、
この雇用主が調査に来た警官に
”袖の下”を渡して追い返す為、全く助けてもらえない。
そして先日この中国人の雇用主から
一人当たり3-5万ドルを支払わなければ、
別の雇用主に売り渡すと脅されていると書いていた。
彼らは指示に従って働かなければ、
暴力を振るわれ、
彼らが閉じ込められている建物には
銃や電気ショックを与えるための棒を持った
警備員が張り込んでおり、
外に出ることもできないと言う。
その上、ここ2日間、水も食べ物も
何一つ与えられていないと言う。
02:10-)
労働者）【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
私たちに何一つ食べ物も買って来てくれないの？
警備員）
何も買いに行かないよ。
労働者）
何も食べさせないで、働かせるだけだ。
酷すぎるだろ。
02:50-)
今は皆、力を蓄えるために寝てます。
僕たちはもう水も食べ物も
与えてもらえなくなって２日になります。
03:50-)
男性）【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
警察が出て行ったら、電気ショック棒を出して来た。
女性）
警察はまだいるわよ。
写真撮って！
電気ショック棒を持ってるわ。
男性）
脅してるんだよ。
こっち向いて！（警察官に）
女性）
手をあげて手を振って！
男性）
アイツは銃を持ってる。
後ろ側に。
彼らが働かされているのは
Facebook等でよく見る月給5万バーツで募集している
”コールセンター”の求人で、
報道でもこのような求人は詐欺の可能性が高いので
気をつけて下さいと、再三、注意を呼びかけていました。
彼らは最初、東北部へ連れて行かれ、その後、
山間部を通ってカンボジアに密入国したようです。
我々AmarinTVでは監禁されているうちの
一人に連絡を取り、
インタビューを試みる事ができました。
話によると彼のいる部屋には男性5人、
女性9人が閉じ込められていて、
隣の部屋にも14人いると見られています。
ドアは外からロックされ窓やベランダは鉄柵で覆われている
彼は部屋の様子を撮影し、見せてくれました。
05:20-)
女性）【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
今はこの部屋は14人です。
インタビュアー）
他の部屋は何人いるんですか？
女性）
人数はわかりません。
インタビュアー）
で、警備員は武器を持ってるんですか？
女性）
電気ショック棒と銃です。
インタビュアー）
それで、彼らは何時間待つと言ってるんですか？
（3-5万ドルを支払わなければ次の雇用主に
売り渡すから荷物をまとめろと言われている）
女性）
今で30分です。
最初、タイ語が話せる人が一人いて、
彼が１時間待つから荷物をまとめろと言って来ました。
そして連れて行かれるんです。
でも、行きたくない。
彼らは昨夜も私たちを閉じ込めてどこへも行かせないと、
水も食べ物も与えないって言うんです。
何で彼らは易々と私たちを監禁できるのか。
インタビュアー）
と言う事は、今、部屋の外へ出るのは
危ないと言う事じゃないですか？
女性）
そうです。
外に何があるのかも知らないんです。
【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
今見ていただいたのはここで監禁されている方が
見せてくれた映像の一部ですが、
この建物は窓やベランダにも鉄柵があって
どこへも逃げる事ができません。
その他にもこの女性はどうやってこの仕事を
するようになったのかと言うインタビューに
”働き始めたのは去年の12月からで、
Facebookで月三万バーツの給料と福利厚生付きで
募集していました。
カンボジアに着くとタイの国民カードは奪われました。
仕事の内容は電話で騙して賭博に勧誘する事でした。
そして先日、タイに帰りたいなら一人10万バーツを
支払えと言って来ました。
払えない人は次の雇用主に売り渡すと言われています。
私は他のタイ人が売られていくのを見ました”と語った。
彼らはタイの外務省に働きかけて自分たちを
救出してくれるように要請してほしいと言っています。
監禁されている人のインタビュー）
08:25-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
ここに来るようになったきっかけからですよね？
僕たちは最初3人でタイにいて仕事を探していたんです。
facebookでWEBページの管理者として
お客さんとライブチャットで話をする求人を
見つけて応募してみようと。
月給は３万バーツで、パスポート発行もしてくれて、
仕事内容は全く合法な物だと書いていました。
僕は本当に合法なんですね？と確認して、
そうですと言われたので応募しました。
でも実際来てみたら違うんです。
国境の町ポーイペットやプノンペンからも
遠いティチャヌまで来ていました。
僕は他の人にもここは一体どこなの？と聞きました。
チャンタブリーに住むリアンさんは
ここに閉じ込められているお孫さんから
助けてほしいと連絡を受けました。
リアンさんに助けを求めたお孫さんは
”自分は今15階の部屋に閉じ込められている。
このままでは死んでしまう”と
メッセージを送って来ました。
我々が取材に訪れた時、リアンさんは
孫に連絡を取って詳細を聞いてみてくれました。
リアンさんの電話）
09:50-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
お孫さん）
今はまだチャイナタウンにいるんですよ。
リアンさん）
それであなたの他に何人いるの？
お孫さん）
16人くらいかな
リアンさん）
16人でいるんだ。
それで上司は月初から一緒にいるんでしょ？
お孫さん）
今、彼は何もできないよ。
この事件を受けてタイ警察は
カンボジア警察に連絡を取り、
この建物に閉じ込められれいる
タイ人労働者を救出を依頼しました。
現在彼らは救出され、国境まで送られましたが、
PCR検査等の出国手続きが済んでおらず、
タイには入国できていません。
次の映像は彼らが救出されて警察の車に
乗せられている時の様子です。
10:32-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
今、8人づつ車に乗せられて救出された。
全部で３台。今のところ。
でもまだ車が迎えに来るのを待ってる人がいるよ。
カンボジア警察の車はどこに向かってるのかわからない。
救出されたのは31人。
今向かっているのは多分、カンボジアの警察署だな。
【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
この映像の後、
彼らはカンボジアのシーハヌ警察署に送られました。
ここで彼らはPCR検査を受け、陰性であれば1-2日以内にタイに帰国できるとの事。
このようなWEBページの管理者募集の求人は
SNS等でよく見かけますが、
合法なものはそのうちのたった10％で、
あとの90％は違法な詐欺行為に
加担させられるだけとなっています。
特に女性は騙されて人身売買されるなどの被害が多く、
注意が必要です。
また、今回の事件で彼らの雇用主の中国人は
このカンボジアのシーハヌ地区一帯の有力者で、
タイ人やベトナム人の女性を騙して
性産業で働かせるなどしていると見られていて、
今回は詐欺賭博の勧誘のコールセンターを
設立したと言う事です。
事件解決に尽力したエーカポップ議員インタビュー）
12:55-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
タイ警察からカンボジア警察に依頼して
救出を依頼した結果、現在38人全員を救出しました。
現在警察でPCR検査を受けています。
全員陰性であったら国境のイミグレーションを通じて
1-2日以内にタイに帰国する事が出来そうです。
また、娘さんが今回の事件で監禁されたデンケー氏は
”去年の11月から娘が仕事で
カンボジアに行ってる事は知っていた。
行ってすぐの頃は電話で仕事も楽で過ごしやすいと
寮の様子を撮った映像も送ってくれた。
それが何でこんな事になったのかわからない。
監禁されていると分かってからは
ずっと神仏にお祈りしていた”と語った。
デンケー氏インタビュー）
15:00-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
娘は電話で食べる物も飲む水もないと言って来ました。
カンボジアに働きに行ってからこんな事を
言って来た事はなかったからすごく心配になりました。
いるからと聞いて少し安心しました。
ーーーーーーーーーー
（次のタイのニュース・三面記事↓2022/02/21）
ネット決済の穴🏮15分で消えた全財産
（次のタイのニュース🔷コロナ応援番組↓2022/02/20）
タイで日本食はどう紹介されているか…
（前のタイのニュース・タイの市民生活↓2022/02/18）
密着!!ナコンパトムの空飛ぶアイス!!
（前の前のタイのニュース・三面記事↓2022/02/14）
日本人驚愕!!🦑イカの踊り食いブーム
（前の前の前のタイのニュース・三面記事↓2022/02/13）
ーーーーーーーーーー
御注意）シェアはご自由にどうぞ。
翻訳文の著作権は@MadokaraHirosi.comに帰属します。
ご引用の場合はoroshigane16masako@gmail.comまでご一報下さい。
コメント