見料八千円の占いのオチ🍟その1
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まだタイに行く前の30-40歳代の頃、
ワタシはシングルマザーだったので、
昼は本業のグラフィックデザインの仕事をして、
足りない収入を足すべく、夜、週に2-3日、
立ち飲み屋でアルバイトをしていた。
アルコールを扱う商売なので、
帰りは必死に走って終電に
飛び乗る事も多かったが、
大阪市内のある大きな商店街の近くの
盛り場の店で働いていた20年ほど前、
その長い、長い商店街が夜になって
多くの店がシャッターを下ろした後、
ある現象が一斉に見られた。
それは ”辻占” が現れる事だった。
なぜか彼らは一定の距離を置いて、
点々と存在した。
辻占は皆、
コスチュームから机や看板に至るまで
同じものを使っていたので、
見ただけで何か”チェーン店”的な、
バックに何か大きな組織があるように思えた。
それは漫画や昔の時代を描いたドラマによく出てくる
”易者” のような店構えとコスチュームだった。
辻占は深夜、シャッターを閉めた店の前に机を出して
わざと哀愁を漂わせるような黄色っぽい
裸電球のような明かりを灯していたので、
終電を逃した酔っ払いの目から見たら
ボーッとした暖かい居酒屋やバーの灯りにも
見えた事もあっただろう。
「あっ!あそこにまだ開いてる店があるぞ!」
と始発の電車を待つ時間潰しをしたい酔っ払いなら、
フラフラと吸い寄せられるように
近寄りたくなる雰囲気を醸し出していた。
だが、知り合いやバイト先のお客さんの誰に聞いても、
行ったと言う人はおらず、
一体あれが何なのか?
なぜあの時期に一斉に現れたのか?
と言う問いに未だ答えはない。
しかし、どの人も口々に
「あれは宗教やぞ」と言うのである。
でも、そう言っている人の中に、
誰一人として実際行った事がある人はいなかった。
そして、その後皆一様に続けるのである。
「いや、よう知らんけどな」
だから宗教団体が布教や新しい信者獲得のために
やっているとしても、どこの宗教団体かわからない。
辻占は明朗会計がモットーらしく
「一件千円」と言う小さな看板を机の上に出していた。
その頃、霊能者の祖母を持ち、
本人も占いを研究したりしてとても詳しい
Yと言う元同僚から占いに関する興味深い話を聞いた。
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(話の続きはこちら↓)
見料八千円の占いのオチ その2
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