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(2023年06月05日)
医師になった女優涙の無念と公共医療の実態
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【続報】仕事丸投げToxic Stuff/
女優 兼 医師涙の無念
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【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
女優でもあり医師でもあるプイメークさんが
勤務先の国立病院の人事システムのまずさゆえの
過重労働に耐えられず退職を決意した事で
あちこちの医療関係者からも
”国立病院の人事システムのまずさ”が告発されている。
日本と同じく新卒の医師はインターンとして
医療現場に立つ事になるのだが、
タイの場合、その行先の殆どが国立病院らしい。
国立病院と言ってもあんまりタイ在住の外国人には
馴染みがないかもしれない。
なぜなら、在住の外国人が行くのは通訳のいる
私立病院で、国立はどうしても社会保険を
使いたい時か、医療保険にも入れず、
社会保険もない自営業者や低所得の方々が
利用する事が多いからだ。
前の晩から並んでるところもあるからね
なので元々受信希望の患者数が過剰気味な事に加え、
近年のコロナの影響もあり、
医師の勤務状態はハードになる一方だ。
そのような医療現場の実態を世間に知ってもらおうと
プイメークさんの投稿に共感する一人の元医師が
自分のインターン時代の実態を
我々の番組に話してくれた。
別の仕事を選んだ
この元医師は卒業後、他の卒業生と同じように
インターンとして地方の”一般市民向け”病院に
配属された。（タイの富裕層は私立病院に行く）
その病院の寮に入ったが、寮の建物は
セキュリティーにも問題があり、
給料も毎月遅配気味で、最長の人で
６－１０ヶ月遅れて給与が支払われる事もあったと言う。
しかし、このような事は医師として
働きたいと言う熱意を削ぐまでには至らなかった。
経理スタッフも足りないの？
最も”働く熱意”を奪ったもの。
それは”Toxic Stuff”。
つまり、どの職場にも一人は口うるさい人や、
意地悪な人、要領ばかりがいいズルイ人がいるものだが、
タイの職場によく居るのは”ヨーン・ンガーン”と
呼ばれる”人に仕事を丸投げする人”だ。
この医師はインターンとして入った瞬間から
自分の上司や先輩からアレコレ仕事を押し付けられ、
”夜勤”ばかりをさせられる。
自分の仕事にまで手が回らなくなって
常に過労気味だったと言う。
その上に仕事の指示も語気が強く、
時に罵られ、人前でバカにされ、人間性を奪われる。
これにはタイ社会の過剰な”年功序列”による
上下関係の厳しさの影響もあると思う。
電話で自身のインターン時代の経験談をする
元医師インタビュー）
01:55-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
もう何でもかんでも押し付けてくる。
でも、それはそう言うシステムになってるから。
その上に給料は六ヶ月以上遅れる。
毎日の生活費さえままならない。
先輩方が夜勤はいやだと思ったら、後輩に押し付ける。
仕事も押し付ける。
自分の仕事に手が回らない。
すると”遅い！”と怒鳴られる。
朝の８時から夜10時まで働きづめで
食事もできない事も多い。
インターンの監督をする先輩方のやってる事と言えば、
後輩に仕事を投げて座って後輩を罵ってるだけ。
この医師は現在医師をしていないが
”新人医師が１年以内に50％以上退職する理由”を
他にもあると説明する。
それによると”新人医師の給与はだいたい
12000バーツ(約48000円)ほど、
日給にしても490-540バーツ。
その上、一人の患者に対応する時間を制限して
残業代を削ろうとしている”
そしてインターンをこのような過酷な状況において
どこにも相談する相手もないと言う
人事システムのまずさを突いている。
別の医師のインタビュー）
07:05-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
インタビュアー）
インターン制度のまずさはどこにあると思いますか？
医師）
いろいろありすぎるほどあります。
ずっと昔から慣習とされてきている事ですね。
例えばインターンに教えるのに
”圧力をかけて厳しく教えるのが良い”と
思い込んでいたり。
インターンを一人で仕事させて誰も彼を助けず、
相談する相手もいない事です。
それが彼らに孤独を感じさせ、
居場所がなく、自信を失わせる事になります。
それに時にはインターンに暴力を振るったり、
暴言を吐いたりと言う事も常態化しています。
インターンを人前で馬鹿にしたりして、
インターンは自分が人間性を踏みにじられたと
感じます。これらの精神的ダメージが
新人医師が仕事を続けていけなくなる
大きな理由だと思います。
”インターンには厳しく圧力をかける”のが
良いと信じられ、慣習として
長年続いてきて、それを実行しているToxicな人々
また、この医師は”これらの劣悪なシステム・慣習、
またはそれらに慣れ切ってしまった先輩医師の
与える圧力でインターンの中には精神を
病んでしまう方も少なくありません”と話す。
これらの事はその先輩医師の元々持つ”性格”の
せいでもあるだろうが、
こうした悪しき慣習・システムに慣れて行くうち、
それが当たり前になり、疑う事もせず
Toxic と呼ばれる性格が形成されて行ったとも
言えるのではなかろうか。
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