【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー
タイ人の海外出稼ぎ先として
日本があまり選ばれなくなって久しい。

代わりに選ばれているのは東アジアなら韓国。

東南アジアならシンガポール、ブルネイ。

そして中東ならドバイや今回の悲劇の舞台となった
イスラエルだろう。

これは去年のデータだが、
一位は台湾、二位がイスラエル

昨日のタイ外務省の発表によるとイスラエル国内に
出稼ぎに来ているタイ人は約3万人。

昨日のセター首相記者会見では
”政府の旅客機・軍用機をフル活用し、
足りなければ民間航空会社にも協力を要請し、
帰国希望者を全員退避させたい”と話し、

危険地区にいる７６人のタイ人労働者の
安全は確保されたと昨日SNSに投稿したセター首相

”イスラエル国内が危険なら近隣の国に
着陸させてもらうよう現在交渉中である”と話していた。

昨日15時半の情報

外務省が掴んでいる最新の数字では

死亡者）１２人

負傷者）９人

人質）１１人

この死亡者のうち、遺体が確認されたのは２人だけ。

死亡者、負傷者、人質、イスラエル国内に残るタイ人
の４つのグループに分けられる

ハマスの攻撃がなされている地区で
現在、タイへの帰国を希望しているのは1437人。
残りの23人はイスラエルに残る事を希望している。

第一便は負傷者輸送専用の軍用機

タイ人労働者救済の第一便は負傷者を連れて
12日にタイに帰国予定で、負傷者輸送の
専用機のため搭乗可能人数は１５人。

着任早々の大仕事、大あらわの
チャカラポン外相

また、チャカラポン外相は人質として監禁されている
１１人のタイ人労働者の救済について
周辺国の外交筋を通して現在ハマス側と
交渉中だと昨日の会見で話している。

負傷者専用輸送機なのでストレッチャーのまま
機内に入れる仕様

現在もイスラエルに残り、救援を待っている
ワーユさんは今回の攻撃があった地区の
近隣地区で他のタイ人労働者30人と
一緒に働いていたが、皆、帰国を希望しており、
帰国の荷造りはもう済んだと話している。

トランクを拭いて帰国の旅支度をする

荷造りの映像）

04:45-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー

これです。皆さんもう帰国するんです。

もう誰もいませんよ。

ニュースでセター首相が旅客機を手配して
迎えに来ると聞きました。

もう誰もいませんよ。

皆帰国するんです。

首相が迎えに来るってさ。

皆帰るんです。

もうイスラエルはこりごりです。

機内はストレッチャーごと乗せられる
負傷者は３段ベッドで運ばれる

ワーユさんは今、帰国の準備を済ませましたが、

彼のいる場所は危険度の高い地域で未だ救出の
目処は立っていません。

我々PPTVはワーユさんにテレビ電話で
現在の様子を伺いました。

ワーユさんは”一番何が怖いですか？”との
我々の問いに”空爆はそれほど怖くはない。
一番怖いのはハマスの連中が乗り込んでくる事。
彼らはバイクに乗って来たりして、
家のドアをノックして開けたら何も言わずに
皆殺しにされると聞いています”と
一番恐れている事について話しました。

そのため避難所に移動するのも恐ろしく、
現在は仕事の宿泊所周辺で待機しているとの事です。

ワーユさん電話インタビュー）

06:25-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー

ワーユさん）

怖いのは彼らがいきなり乗り込んでくる事。

なので昨日は森で野宿しました。

インタビュアー）

何で野宿したんですか？

ワーユさん）

ここから４－５キロも離れてない地区では
ドアをノックされて開けたらいきなり撃たれたと
聞いているからです。

だから室内で眠るのは怖くて。

イスラエル軍は危険だから今いる地区から出るなと。

数人が固まってグループで居たら、

彼らは君たちをテロリストとみなすだろうと。

ワーユさんの職場？コンテナがいっぱい積んでる

ワーユさんの話では現在、ワーユさんのいる地区には
多くのイスラエル軍人が巡回しているが、

他の地区への移動は止めろと言われていると言う。

動くに動けない

ワーユさんインタビュー２）

07:55-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー

インタビュアー）

現在の最新の様子はどうなんですか？

ワーユさん）

さっき僕たちの世話をしてくれている通訳に
電話したんですが、今はどこへも行けないと。

軍隊がこの辺りを包囲していて、
そこから出ると危険度が増すと。

流れ弾に当たるリスクも高くなると。

なのでここから出られるよう軍隊に
連絡を取ってもらっていますが、
いつの事になるかはわかりません。

インタビュアー）

外はどこへも行けないって事ですか？

ワーユさん）

どこへも行けません。

出て行ったらイスラエル軍にも撃たれるかもしれない。

だって彼らに”どこへも行くな”と外出を
禁じられてるので。

北部で働くルンティワーさん
危険なので防空壕へ避難中

PPTVは比較的危険の少ないとされている
イスラエルの北部で働くタイ人労働者
”ルンティワー”さんにも現在の状況をテレビ電話で
インタビューしています。

ルンティワーさんのいる北部はレバノン国境も近く、

比較的危険は少ないように思われますが、
現在彼のいる村は閉鎖され、人の出入りは
禁じられているようです。

また、雇い主から連絡があり”危険だから
防空壕へ避難するように”と言われたと話します。

北部だって十分危険だと言う

ルンティワーさんインタビュー）

10:00-)【要訳】ーーーーーーーーーーーーーーー

僕は撃ったのはイスラエル側だと思う。

だからみんな逃げた。

雇用主は皆を連れて家に逃げ帰った。

インタビュアー）

今はどうですか？銃声はしますか？

ルンティワーさん）

してます。南部ではあるかもしれないけど、

北部でも同じだパン、パン、パンと撃っている。

遠くを見たら軍隊が大勢いた。

あそこは多分イスラエル側のミサイル発射場だと思う。

子どもたちが大勢、防空壕へ降りて行ってたよ。

ルンティワーさんは現在、防空壕へ避難していて
一応の安全は確保できているようですが、

防空壕内では外部との通信が一切できないようだと
話しています。

イスラエル国内のタイ人の救出は徐々に始まる予定だが、
特に南部の危険な地区から出られなければ、

迎えに来た飛行機に乗る事もできないと言うわけだ。

救出用の６機は用意が出来た
不足分は民間にも協力要請予定

タイ政府は周辺国にも協力を要請したりして、

こうした危険地区からタイ人を退避させる手段も
探さなければならない。

また、個人でイスラエル国内から発信している人からは
”外出禁止になってしまったが、手持ちの食糧は
もう食べ尽くしてしまいそうだ”
との投稿もいくつか見かけた。

セター氏率いる新政府には着任早々の

大仕事となりそうだ。

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