古都チェンマイでエクソシスト 本編29
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古都チェンマイでエクソシスト 本編28
(最初からお読みになりたい方はこちら↓↓)
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ワタシが ”タイでお惣菜店をしていた”と
日本人に言うと多くの人は
”100%日本人相手の商売でしょ” と
言う反応が決まったように返ってくるが、
実際、うちの店の場合、
お客さんの60%以上はタイ人だった。
日替わりで約20種を置いていた
その内訳は
60%=タイ人
30%=日本人
10%=その他(西洋人+観光客)
その理由の一つに、
タイのメディアによく紹介された事と、
紹介されるとタイ人のお客さんが一定期間殺到する。
そうなると日本人のお客さんは
「今行ったらタイ人ばっかりでしょー」と
嫌がって来なくなる事が多かった。
タイに住んでいるのに何で
”タイ人ばっかり”だと文句を言う人の気持ちが
今持って全く理解出来ない。
それでもワタシ自身が日本人だから、
さぞ親しい日本人のお客さんは多いだろうと思いきや、
どう言うわけか閉店後も連絡を取れる人は
たった一人だけだった。
なぜかと言うと、日本人のお客さんが何か予約等をする際、
何故なのかは知らないが自分の名前を言わなかったり、
素性を隠す人が多かったからだ。
そして代わりに「バッチーさん」とか「もっちゃん」とか
ニックネームのようなものを教えてくれる。
中には電話番号さえ言わず
「○○に住んでるトッシーだよ。
トッシーって言ったらみんな知ってるよ」とか
「絶対取りに来るから、信用して」
とだけ言う人もいた。
タイでは普通、何か商品を予約をする場合は
内金をいくらか支払うか、前払いが慣例だが、
日本人の場合それもない。
だから時々日本人のお客さんから
「○○さん、よくここへ来てるでしょ?
最近どう?来てる?」とかよく聞かれるのだが、
一体どこの誰の事かもわからなかったし、
知りようもなかった。
2週間の大阪市内での隔離中、
ワタシが唯一連絡を取り合ってる日本人のお客さんの
Mさんからラインに連絡が入った。
Mさんはワタシが帰国した3月よりも
ひと月早く帰国した”リタイアメント組” の方で、
神戸に自宅があった。
ワタシが現在隔離中だと言うと彼は
「えー!?隔離?
そんなもんマジメに守ってるんかいなー!
エライなー」と言い、
自分はコロナ期間中のタイと日本の行き来の際の
隔離についても
「そんなもん一回も守った事ない」と言い、
その上、今回の帰国で関西空港から神戸の自宅に帰る時にも
「そんなん空港で
”公共交通機関を使わんとって下さいよー”
って言われて”ハイハイ”って答えたけど、
空港の外に出たら
6番のバス(神戸行き)来てたから飛び乗ったわ」
そしてまた、
「買い物も普通に行ってるわ。
あんなもん守ってたら生活して行かれへんで」
とも。
このMさんは俗に言う”PCRスンナ派” や
”コロナはただの風邪” とか言っているような人じゃない。
ただ、高齢の男性ゆえ
「俺はコロナなんか怖くないぞ!」と
平気なフリをするのがカッコいいと勘違い
しているフシはある。
これもよく言う”Toxic Masculinity(有害な男らしさ)” の
一つなのだろう。
しかも、それは
他の人を健康上の危険に晒してしまう。
日本に住んでいても、タイに住んでいても、
Mさんのような日本人高齢男性は案外多いんじゃないかと思う。
タイのコロナ対策はしっかりしているので、
日本にいるよりは感染してしまうリスクは大幅に少ない。
だが、このMさんはたまたまタイ帰りでリスクが低いが、
もっとリスクの高い国から帰ってきた人が
「あんなもん、やってられへん!」の一言で
電車やバスやら駅やらスーパーやら、
人が沢山集まる場所に出入りしていると思うだけで
冷や汗が出てくる。
だからこそ、
隔離施設の確保も”自己責任”にせず、
政府主導で用意すべきなんだろうと思う。
ヨーロッパ各国のように。
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(続きはこちら↓↓)
古都チェンマイでエクソシスト 本編30
#帰国困難 #コロナで困窮 #隔離14日間 #エクソシスト #お惣菜店 #タイ #隔離施設 #自己責任
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